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小池百合子「4年間の任期を全うする?」再選直後、珍しく言葉がたどたどしかった瞬間

来年もまた都知事選があるかもしれない

2020/07/07
note

本当に圧勝した現職都知事なの?

 相変わらずの「見せ方」や「インパクト」にこだわる政治。では中身はどうだったのか。都知事選翌日の社説をみるとびっくりするタイトルが並んだ。

「求められる説明と実践」(朝日新聞)

「地に足着けて問題解決を」(毎日新聞)

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 これ、本当に圧勝した現職都知事なの?

©︎文藝春秋

 説明と実践が求められるとか、地に足着けてとか、つまり何もやっていないようにも見える。この4年間は一体何だったのか。さらに産経新聞の社説には「問われているのは公約の実現である」。ああ。

 スポーツ報知は「公約は難解横文字ばかり」とし、

「グレーター東京構想…?」「ワイズ・スペンディング…?」「フレイル政策…?」

 ???の嵐。

 報知は小池氏の言葉についてよほど疑問に思っていたのだろう。3日前にはこの人に聞いていた。

「ルー大柴『僕から見てもカタカナ多いな』小池百合子語録を斬る」(スポーツ報知WEB7月2日)

ルー大柴 ©︎文藝春秋

「寝耳にウォーター」のルー大柴さん! これは報知の企画力の勝利。

 朝日は東京版のページで「130超の公約 進み具合の説明必要」とあらためて書いた(7月6日)。

《4年間の任期中、小池氏が記者会見などで厳しい質問を受けた際、はぐらかす姿を度々目にしてきた。》

《2期目に何を達成し、達成できないのか。報道機関として随時検証するとともに、小池氏自身も進み具合や結果を説明していく必要がある。》

 もう一度言うが、これが圧勝した現職都知事への注文なのである。かなり深刻。