5年ほど前には、李さんから「日韓両政府が話し合うのを挺対協が妨害している」という趣旨の話を1時間以上にわたって聞かせてもらったことがある。しかし、その後、挺対協から圧力を受けたのだろうか。その翌年に、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を日韓両政府が確認した「日韓慰安婦合意」に挺対協が反対していることについて取材を申し込むと、「話すことはありません。帰ってください」と木で鼻をくくった対応をされてしまった。李さんに“気まぐれ”な面があるのは否めないのだ。
だが、李さんが態度を翻しても、これまで尹氏が慰安婦を「食い物」にしてきた事実が変わるわけではない。
「挺対協は生き血を啜るヒルだ」
長年、元慰安婦を支援してきた「日本軍慰安婦問題研究所」の朴英吉(パク・ヨンギル)理事長はこう語る。
「2008年に亡くなった元慰安婦の沈美子(シム・ミジャ)さんは『尹がおばあさんたちに物乞いをさせ、横領していた。私たちには一銭もくれないのに、自分たちは贅沢をしつくしている』と語っていました。沈さんが残した日記の中には、尹美香氏への批判が頻繁につづられています」
筆者が沈美子さんの日記を確認したところ、こう綴られていた。
〈挺対協は、おばあさんたちの生き血を啜るヒルだ〉
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尹美香氏はいかにして慰安婦を「踏み台」にして、国会議員にまでのし上がったのか。筆者が「文藝春秋」8月号及び「文藝春秋 電子版」に寄稿した「元慰安婦の叫び『韓国政府は切腹せよ』」では、尹美香氏を巡る横領疑惑に加えて、彼女が元慰安婦たちを「食い物」にしてきた過去について詳述している。
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元慰安婦の叫び「韓国政府は切腹せよ」