好きな人と堂々と手を繋ぐ。
SNSで交際を抵抗なく公表でき、友達や家族から祝福される。
一緒にいることに特別な意味を持たせる必要がない。
そして、結婚したいと思えば今日にでもすることができる。
これらは、多くの異性と付き合う人にとっては「当たり前じゃない?」と感ることでしょう。
しかし多くの同性同士で付き合うカップルにとって、これらは決して当たり前のことではありません。そして特に緊急事態において、普段の公正ではない社会のひずみが同性同士のカップルに一気に押し寄せてしまいます。
6月4日、約20年共に生活してきた同性のパートナーを殺害された人に、犯罪被害者給付金が支給されないという判決が名古屋地裁で出されました。
同性同士を事実婚と認めず 被害者給付金不支給で名古屋地裁│共同通信
https://this.kiji.is/641173617429759073
犯罪被害者給付金とは、パートナーが殺されてしまったときなどに、遺族の精神的・経済的なダメージを緩和する目的で支給されるもの。異性カップルであれば、「事実上婚姻関係と同様の事情にあった者」で「社会通念上、犯罪被害者と親密なつながりを有するものとして犯罪被害者の死亡によって重大な経済的または精神的な被害を受けることが想定される者」に支給されます。
今回はそんなニュースを見て、かつてバイセクシュアルの友人に言われた言葉を思い出したエピソードをご紹介します。