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「ゲッツ!」で15年…ダンディ坂野53歳「なぜ老けない?」 フジモンが見抜いた「働き方の“秘密”」

ダンディ坂野インタビュー #2

2020/08/30
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定期的に白髪染め、ストパーは月1回

ダンディ 髪の話、まだあるんでいいですか。白髪染めも定期的にしてますし、くせ毛なのでストパー(ストレートパーマ)は月に1回美容院でお願いして。「薄毛」の「白髪」の「くせ毛」なんで、かなり気を遣ってメンテナンスしないと「現状維持」できないんです。

 この間うっかり髪の毛を切り損ねてしまったんですが、そのときちょうどドラマの撮影に入ってしまって焦りました。なぜまずいかというと、話の繋がり上、登場人物の僕の髪型が急にスッキリしてしまうとお話の時系列がおかしくなってしまうので、髪を切るに切れなくなってしまったんです。これは失敗しました。あ、芸人なのにお笑いの話が少なくてすいません。

 そういえば前、FUJIWARAの藤本敏史さんに言われたことがあるんです。「営業は月に数本。テレビも時々で、定期的にCMをやりながらお肌のメンテしてゆったり仕事って、お前の働き方は女優さんみたいや」って。ああ、確かにそうだなと思いましたね。

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 藤本さんの言う通り、僕は毎日舞台に出て漫才やって、みたいなスタイルの芸人ではありません。でも、人は人。こんなタイプの芸人がいてもいいんじゃないかなって思ってるんです。

芸人だってミュージックやってもいいですよね

――「人は人」と仰るとおり、今や子どもにも大人気の小島よしおさんや、文筆家としても脚光を浴びている髭男爵の山田ルイ53世さんなど、サンミュージックの芸人さんは「一発屋」を経たあともオリジナルの道を歩まれていてかっこいいです。

ダンディ もともとお笑いの事務所でもないですしね。コロナでお笑い班は3月からずっと開店休業状態ということもあって、僕も歌謡曲を作って歌ってみる「だんさかch」というのをYouTubeではじめました。自分で音楽ソフトを使って打ち込みしてるんですけど、凝り性なので「ここでもっとトランペットが鳴っててもいいかも」とか「ビブラートをかけるか」とかって完璧を求めてしまって、全然終わりません。だから更新頻度はどんなに頑張っても週に1本です。

「ダンディ坂野 だんさかch」

 懐かしい香りのする歌謡曲を作っているのも、子どもの頃に見た華やかな、手の届かない芸能界への思いがずっと心にあるからなんです。新しいものよりも古き良きものを大切にしたいって感覚が強いんですかね。

 そもそもサンミュージックなんですから、芸人だってミュージックやってもいいですよね。それこそかつては松田聖子さんも所属していた事務所ですし、今だって『レッツゴーヤング』で司会をされていた太川陽介さんが在籍されています。でもあんまり僕が歌うことに上が乗り気じゃないみたいなんですよ。だからとりあえずは個人で頑張ろうかなって思ってます。あ、やっぱりお笑いの話がないですね。

 

写真=末永裕樹/文藝春秋

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