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藤浪、大谷と並び“高校BIG3”と呼ばれた濱田達郎がいま思うこと

文春野球コラム ペナントレース2020

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濱田達を奮い立たせた藤浪の復活

 藤浪の復活も濱田達を奮い立たせてきた。18年6月15日の楽天戦で約1年ぶりの勝利を挙げた際には「ホッとしたし、うれしかった」と漏らした。立場は違うが、どん底を味わった藤浪の姿と自身が重なる部分があった。そこから再び2年近く勝利から遠ざかったが、もがきながらも奮闘する姿は刺激になっていた。

 高校時代は大谷翔平、藤浪とともに「BIG3」と称されることについて「まったく意識していない」とよく話していた。プロでは藤浪が高卒1年目から3年連続2桁勝利を記録。大谷も二刀流で活躍している。嫌でも比べられてしまうが、「考えてもしょうがないから」とマイペースを崩すことはない。

 昨年からはフォーム改造に着手。肘を下げたスリークォーターにして再起を期した。3月には一般女性と結婚。守るべき家族もできたことで、覚悟は違う。開幕は2軍で迎えたが、ファームで結果を残して、8月4日に4年ぶりの1軍昇格を果たした。ただ1軍では7試合で防御率6.75と結果が残せず同30日に2軍に降格した。昨年10月のフェニックス・リーグで再会した時には「来年は頑張るわ」と力強く誓っていた。再起へ本当のスタートはこれからだ。一方の藤浪は開幕直前に右胸の軽度の筋挫傷もあったが、早期復帰でローテーションの一角を担っている。1勝5敗と苦しい戦いが続いているだけに、ここからの逆襲に期待したい。2軍では18年7月10日のウエスタン・リーグで阪神先発が藤浪、中日の先発は濱田達と6年目で初めての対戦が実現したが、以降の対戦はない。今度は1軍で投げ合う姿を見てみたいものだ。

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ちゃんこ長谷川(スポーツニッポン)

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