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2020/09/26

いつか一軍の舞台で刺激し合う存在に

 キャンプが終わると佐々木朗は一軍。横山は二軍と分かれた。同期入団の友とは道は違えどいつか一軍の舞台で刺激し合う存在でありたいと思う。ただ今は自分自身の歩む道をしっかりと進もうとコツコツと肉体強化に取り組んだ。6月の二軍の練習試合で実戦デビューをすると7月10日のイースタンリーグ ファイターズ戦(鎌ヶ谷)で中継ぎ登板を果たした。1イニングを被安打2、被本塁打1、2失点。ほろ苦いデビューとなってしまったが、しっかりと自分の課題を見つめ直した。

「プロは甘い球はしっかりと打たれる。まだ今のボクは打ち損じを待っている感じになってしまっている。変化球の精度をもっと上げていかないといけない」と横山。持ち球であるツーシーム、カーブ、スライダーの精度に加え新球としてシンカーの習得に取り組んだ。これは現在、社会人チームの日本製鉄かずさマジックで監督を務めマリーンズOBでもある渡辺俊介氏直伝のもの。練習試合で対戦した際にコーチを通じて教えてもらった。「前から投げたいと思っていた球。打者から空振りもとれているし、だいぶいい感じです」と手ごたえを口にする。

 9月13日のイースタンリーグ スワローズ戦(浦和)では2イニングながら先発を務め1安打無失点に抑えた。強気に内角を攻め、サイドから繰り出すキレのあるストレートは140キロ後半を常時、計測している。少しずつ、しかし確実に前に進んでいる。

「タイプ的には中継ぎだとは思いますが、ピッチャーとして先発を務めたい気持ちは強いです。少しでも沢山試合で投げて経験を積んで一軍のマウンドに上がりたいです」

 普段は謙虚でどちらかというとおとなしい印象のある若者だがマウンドに上がれば堂々としており、思い描く将来像にもブレはない。

「キャンプではよく友人などからテレビで見たよと連絡がありました。(佐々木)朗希の横で映っていたみたいです。それだけでも嬉しかったです」と横山は嬉しそうに話す。それもまた嘘偽りのない若者の気持ちなのだろう。ただ、いつかは先発投手として一軍のマウンドに上がり、自分だけに注目が集まる日を夢見る。プロ初のブルペンでメディアの目に留まることのなかった若者が、スポットライトを一身に浴びる日はそう遠い未来の事ではない。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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