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野田聖子 ★5.0 「僕が怒った2015年の総裁選」

 総裁選に出馬すること自体に大きな意味を感じているのが野田聖子さんです。僕は50年ほど前から自民党総裁選を取材していますが、2015年9月の総裁選では大変な危機感を覚えました。安倍首相の対抗馬がいない状況で、唯一出馬への意欲を見せていた野田さんが20名の推薦人を集められず、無投票で安倍首相の続投が決まったからです。

野田聖子氏 ©️文藝春秋

 その時、本当は野田さんには25人の推薦人が集まっていたのに、自民党執行部が「野田の応援をしたら公認しない」と働きかけ、7人が降りてしまった。それを知り、僕は安倍首相に「野田さんが立候補しても総裁にはなれないだろう。でも野田さんが立候補するから日本は自由で民主的な国なんだ。野田さんが立候補できなかったら北朝鮮と一緒じゃないか」と怒りました。

小池百合子東京都知事と ©️文藝春秋

 イエスマンばかりの安倍政権ですが、野田さんのように真っ向勝負をしかけようとする人が「ポスト安倍」には必要なのではないかと思っています。

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 僕はすべての「ポスト安倍候補」に★5.0を付けました。それは前述したように、いまや“独裁政党”と化した自民党においては、誰が総裁に選ばれてもいいと考えているからです。それぞれの素晴らしい個性を活かして、自由闊達な政治の気風を取り戻してもらいたいのです。