大手芸能事務所オスカープロモーションからのタレント流出が止まらない。伝えられている通り、古賀誠一会長の娘婿で専務取締役の堀和顕氏が実権を握った2018年から、その傾向は始まった。そして、今年3月末、看板女優の米倉涼子が退所すると、岡田結実、ヨンア、長谷川潤、岸明日香らが続いた。さらに、8月31日には、古賀会長の寵愛を受けてきた剛力彩芽を含め、堀田茜、福田沙紀、紫吹淳と同時に4人の女優が契約を終了した。

藤田ニコルも時間の問題……あの2人は?

 社員、幹部クラスの退社も相次いでおり、今や「稼ぎ頭」となった藤田ニコルについても、「退所は時間の問題」との情報が流れている。母親が待遇改善を求めて事務所側と協議を続けているが、周囲からは「独立した方が得策」とアドバイスを受けているという。

藤田ニコル ©️時事通信社

 このままでは規模縮小の中堅事務所と成り下がっていくわけだが、オスカーには、まだ「国民的女優」が残っている。上戸彩と武井咲だ。そして、2人については「この先も所属を続ける」との見方で一致している。オスカーの内情に詳しい出版関係者は、こう証言する。

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「2人ともまだまだ稼働できる中、LDHのタレントとの結婚を古賀会長に許してもらったので、その恩義を裏切ることなく、オスカー所属の女優として仕事と家庭を両立していくと聞いています」

「10代でデビューしたタレントは25歳まで恋愛禁止」の内規を破り…

 確かに上戸は27歳の誕生日、2012年9月14日にEXILEのリーダーで大手芸能事務所LDHを創設したHIROと結婚した。その後、2015年8月に第1子の女児を出産。2019年7月には第2子となる男児を出産し、「家庭優先」の生活を送ってきた。

上戸彩は、EXILEのリーダーHIROと結婚 ©️文藝春秋

 そして、武井は2017年9月1日、EXILEのボーカルTAKAHIROと電撃結婚した。当時23歳。オスカーの内規では「10代でデビューしたタレントは、25歳までは恋愛禁止」と定められていたはずだが、妊娠3カ月だったこともあり、「特例」として認められる形となった。

 実は交際は2年半に及んでおり、ルール無視は明らか。その間も武井は、事務所の強力なバックアップを受け、ドラマ主演などを繰り返していた。そして、2017年7月期のテレビ朝日系「黒革の手帖」で、“稀代の悪女”原口元子を好演。まさに、これから大人の女優として活躍を期待されていた中での結婚、出産、「家庭優先」となった経緯がある。