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だんだん空腹状態にも慣れてくる

「その空腹に耐えるのが無理なんだ!」という声が聞こえてきそうです。わたしもそう思っていました。ところが不思議なことに、だんだん空腹状態に慣れてくるのです。今でもおなかがすいてつらい時間帯はありますが、眠ってしまえばこっちのもの。翌朝は前夜より空腹がつらく感じません。なので、いつも朝ご飯も抜いて、昼食まで食べないで過ごしています。

 よくないのは、断食明けの昼食が美味しくて、ついついドカ食いしてしまうこと。とくに初めての断食明けに食べたハンバーグとライスは、これまでにないほど最高でした。プチ断食のセオリーからすると、ほんとうは断食明けの1食目は、豆乳、ヨーグルト、野菜スープなど、胃腸にやさしい流動食を摂ったほうがいいとされています。しかし、ドカ食いすると、体重が一気に1kg以上戻ってしまいます。なので最近は、できるだけプチ断食明けはドカ食いしないよう心がけています。

7月末からはブルートゥース付きの体重計で計測。順調に体重が減っている

 7月末には、測定日時と体重やBMIが自動的にスマホに記録されるブルートゥース付きの体重計を購入しました。いわゆる「レコーディング・ダイエット」と同じで、体重が落ちたグラフを見ると励みになり、「またがんばろう」という気になります。実際、折れ線グラフを見ると、明らかに体重が低下傾向にあるのが見てとれると思います。

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メタボ体形の人にこそ向いている

 わたしはカロリー制限や糖質制限など、他のダイエット法を否定するつもりはありません。ご自身が選んだ方法でうまくいっているならば、そのまま続けるといいと思います。ですが、もしうまくいっていない場合には、ぜひプチ断食を試してみてください。1週間に1度、夕食を抜くことから初めてみるといいと思います。うまくいけば隔日でもいいかもしれませんが、無理はいけないので、1週間2回程度で十分だと思います。

 それから、BMIが25未満の普通体重の人は、無理なダイエットは絶対にやめてください。とくに若い人がモデル体形をめざして、無理に食事を抜いたりカロリーを減らしたりするのはおすすめしません。むしろ若い人は将来「骨粗鬆症」にならないよう、カルシウムやカリウム、たんぱく質が豊富なバランスのいい食事をしっかり摂って、食べたぶん運動することで、健康な体づくりをめざしてください。

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 また、糖尿病で通院している人は、主治医に「プチ断食」をやっていいか聞いてから試してください。とくにSU剤(スルホニル尿素薬)やインスリン注射など低血糖を起しやすい薬を使っている人は、糖分補給が足りないと命に関わる場合があるので、勝手に食事を抜くようなことはしないでください。

 わたしのようなメタボ体形の人にこそ、プチ断食が向いています。肥満の人はコロナの重症化リスクも高いので、ぽっこりおなかを解消して、このコロナ禍を健康に乗り切りましょう。わたしのおなかもまだぽっこりしています。普通体重に入る65kg未満をめざして、プチ断食を続けるつもりです。