夜は辛いけど、朝はすっきり!
やったことのない夕食抜きは、想像以上につらいものでした。取材後の午後3時頃に、本番に備えてコンビニでチキンを食べたのですが、それでもいつもの夕食の時間になると、おなかがすいてきます。空腹をしのぐのに少量の生野菜やだし汁、チーズ、ナッツ等はOKと聞いていたので、ワカメスープや納豆1パック、チーズ1ピースを食べて、なんとか誤魔化しました。
それでも空腹でなかなか眠れず、午前2時頃にやっと眠りに落ち、いつも通り午前6時に目覚めたのです。睡眠時間はたった4時間。いつもなら完全に寝不足です。ところが不思議なことにすっきりと目覚め、疲れもしっかりとれていたのでした。
一番うれしかったのが、午前中の仕事がはかどったことです。ふだんは4時間の睡眠時間だと、眠たくて仕事になりませんが、この日は眠気もだるさも感じることなく、原稿に集中できたのでした。しかも、空腹は感じるものの、昨晩よりつらくありません。「これがプチ断食か!」と感動しました。
この成功体験をテコに、プチ断食を続けることにしました。わたしの場合、息子の塾の送り迎えがある火曜日と木曜日。遅い時間に車を運転するので、「どうせ晩酌ができないのなら」と、週2回夕食を抜くことにしました。
14週目でマイナス4kg以上の成果
あれから3ヵ月。14週目に突入しましたが、欠かさず週2回(出張のあった週は1回)の夕食抜きを続けています。その結果は──9月4日の午前中の計量で66.8kg。なんと4kg以上、体重を減らすことができたのです。
これまでも、ぽっこりおなかをなんとかしようと、ジョギングや腹筋、スクワットなどの筋トレ、カロリー制限や糖質制限など、様々な方法にトライしてきました。しかし、運動系は続けるのが難しく、カロリー制限や糖質制限では、体重を増やさないようにすることはできても、体重を減らすことはなかなかできませんでした。
わたしの場合、なぜプチ断食がうまくいったのか。一番の理由は「簡単だから」だと思います。ジョギングは仕事の疲れが残っているとやる気が出ませんし、雨の日は走ることができません。筋トレもきちんとやるなら何種類かのセットメニューを覚える必要があり、トレーナーのサポートがないと続けるのは難しいように思います。
カロリー制限や糖質制限は、食べる量を抑えたり炭水化物を避けたりすればいいわけですから、やり方そのものは難しくありません。しかし、食べること自体は禁止されていないので、目の前に美味しそうなものがあると、ついつい箸を延ばしてしまいます。それが、なかなかやせなかった理由なのではないかと思います。
これに対し、プチ断食はシンプルに「夕食を食べるのを我慢するだけ」です。空腹に耐えて、さっさと寝てしまえば、あとは朝を迎えるだけです。あくまで、わたしにとってはですが、これまでのダイエット法のなかで、いちばんシンプルで、目標を達成しやすい方法でした。