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【芦名星さん急死】「結婚相手の条件は会話ができる人」生前に語っていた恋人、友人、家族

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月に2、3度、福島の実家へ帰ることも

「家族のことも福島という土地のことも、芦名さんは本当に大好きでした。仕事が忙しくなってからも、時間があれば月に2、3度は実家へ帰ると話していたこともありました。高校に入ると同時に東京へ出てきましたが、実家こそが芦名さんにとって安らぐ場所だったのでしょうね」(芸能関係者)

 郡山でも、帰省した芦名さんの姿を近隣住民は何度も見かけたという。

 2011年に東日本大震災が起こった際に、芦名さんとたまたま一緒にいたという芸能関係者は、彼女の家族愛を感じたエピソードを話してくれた。

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「東日本大震災が起こったとき、芦名さんはV6の井ノ原快彦さん(44)が主演する舞台『芝浦ブラウザー』の稽古中でした。揺れが収まった後に震源地が東北だと分かると気が気ではない様子で、家族の安否をずっと気にしていました。そんな芦名さんの姿を見て、共演者も一緒になって芦名さんの家族が出るまで電話をかけるのに協力していました。それは周囲にも、芦名さんの家族愛が伝わったからだと思います。

 郡山の実家やお兄さんが住む宮城の家は被災して、その後の除染など、苦労をしたようですが、その経験もあって募金活動などに積極的に取り組んでいました」(別の芸能関係者)

主演したBSテレ東「W県警の悲劇」 公式ページより

「福島に住む人たちに元気を与えられたら」

 福島出身という縁もあってか、2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」で神保雪子役に選ばれている。綾瀬はるか演じる新島八重の薙刀道場の同門生で、最後は新政府軍に囚われ自刃した会津藩士を凛々しく演じた。

 その出演者発表会見で、芦名さんはこう述べていた。

「実家に帰った時にはよく会津の方へ遊びに行くので、その土地の人を演じられるのは嬉しい。いまでも震災の影響が大きくて、福島に住む人たちに少しでも元気を与えられたら。(神保雪子は)悲しい人生を歩むかなと私なりには思っていますが、それでも強く逞しく、前を向いて生きていく生涯を、私福島県出身なので、会津の思いも一緒に乗せて演じたいと思います」