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母性本能をくすぐるキャラでバランスをとっていた“かっちゃん”

 そして植草。彼は今から考えると実に不思議なジャニーズだった。

植草克秀(Johnny's netより)

「正統派アイドルでトークも上手い錦織と、クールで二枚目の東山と比べると、植草はいまでいう“いじられキャラ”でした。一番人気がないなんて口さがないことも言われていましたが、彼ののんびりとしたキャラクターがファンの母性本能をくすぐっていたからこそ、少年隊のあの絶妙なバランスが成立していた。それに歌は植草が一番うまかったんです。

 しかも、ジャニーズ事務所にあって、大きなハレーションも起こさずに、長年の純愛を実らせて結婚しているんです」(前出・スポーツ紙記者)

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 植草が結婚したのは1994年7月。10年にわたる交際を経て元モデルと“適齢期”の28歳でゴールインしたのだ。

ファンの間で名盤と言われるアルバム『prism』(1999年発売)のジャケット

「植草が見事なのは、近藤が一般女性と結婚した1カ月後にしれっと結婚していることです。1989年末、近藤真彦との結婚を望んでいた中森明菜は、“金屏風事件”で強制的に決別を宣言させられました。その事件後の近藤の結婚は大きな話題になりました。だから植草の結婚が悪目立ちすることはなかった」(同前)

 2007年には少年隊主演のミュージカル「PLAYZONE'07 Change2Chance」で、息子の植草裕太(25・※現在は樋口裕太)の俳優デビュー&親子共演も果たしている。植草はジャニーズでありながら“普通の幸せ”を手に入れた稀有な存在なのだ。