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「ジャニーさんの最高傑作」少年隊が、“踊れない”SMAPや嵐よりも評価されている本当の理由

「ジャニーさんの最高傑作」少年隊が、“踊れない”SMAPや嵐よりも評価されている本当の理由

“完璧アイドル”錦織、"クールな二枚目"東山、“可愛いイジラれキャラ”植草

2020/09/29
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ジャニーズの中でも特別な存在だった“ヒガシ”

 そして今回、ただ1人、ジャニーズに残る事になった東山は、一時はジャニーズ事務所の後継者とも目されていた。

東山紀之(Johnny's netより)

「現在のメリー喜多川名誉会長、ジュリー喜多川社長の親子から最初に寵愛を受けたのは近藤真彦でした。2人は近藤の母親とも親しくしていて、近藤はジュリー社長の“婿候補”なんじゃないかと噂されていたこともありました。しかし近藤は中森明菜や松田聖子との熱愛を経て、1994年に一般女性と結婚した。その後、近藤に注いでいた愛情が向かったのが東山なのです」(ワイドショー関係者)

 東山は、ジャニーズの中でも特別な存在だ。東京・渋谷の街角で、車に乗って通りかかったジャニー氏に見初められて、小学6年生の時にスカウトされた。丸刈りだった東山に、ジャニー氏は将来のスター性を感じたのだった。

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「東山さんはクールな性格ですが後輩の面倒見がよく、ジャニーズ事務所の合宿所でもリーダー的存在でした。南野陽子、牧瀬里穂、深田恭子、内山理名らトップ女優と熱愛を報じられながらも、深入りする事なくストイックに芸能活動に打ち込む姿はジャニーズタレントの理想の姿そのものです。メリーさんの親友である女優の故・森光子さんにも、『若旦那』とかわいがられて、将来は東山がジャニーズを継承するものと考える業界関係者も多くいました」(テレビ局関係者)

ジャニーズ事務所に残留する東山紀之 ©文藝春秋

 しかし、後輩グループが次々と売り出されていく中で、1990年代半ばからは少年隊の活動は形を変えていった。3人で活動するのは1986年から続くミュージカル「PLAYZONE」シリーズだけになり、錦織は舞台演出、植草は俳優業、そして東山は俳優・キャスターと、三者三様の道を歩き始めた。東山以外の2人は収入的にも決して恵まれたものではなかったという。2010年に女優・木村佳乃(44)と結婚した事で、東山の後継者説も消滅していった。

 2008年にミュージカル「PLAYZONE」が終了してからは、一緒に活動する事はなかった少年隊。しかしジャ二ーズにその名が残る限りファンは復活の夢を抱いていられるだろう。

「ジャニーさんの最高傑作」少年隊が、“踊れない”SMAPや嵐よりも評価されている本当の理由

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