戸郷が見せた不安定で豪快で若さがほとばしる投球
そんな訳で辿り着いた20日の神宮球場。先週末までの雨は止み、秋の空は美しいマジックアワーになっていた。
マウンドに立つのは高卒2年目の右腕・戸郷翔征。わずか1年前、ドームで初先発見て「おっ、アーム式!!」とか呑気に言っていたのが何年前?ってくらいの伸びしろを見せてくれた今シーズン。
後半はやや失速したが、そりゃそーだろう。まだ若干20歳の小僧なんだから。大学2年生がプロのローテで1年間働けますか?と若干ムチャな理屈で擁護したくなるのも仕方ないし(そう考えるとマジで2年目の桑田真澄は凄かった)、いい時の投げっぷりは、不動のエース菅野がヒーローインタビューで後継者指名したくなる気持ちもわかるハツラツさ。
しかし、この日はとにかくストライクが入らない夜だった。おいおいお前さんは野茂英雄ですか?という四球&三振のコンボが炸裂。なんとか無安打に抑えつつもあまりの球数の多さに、つい先日に畠が降ろされた場面が頭をよぎり、中盤のチャンスで打順が回って来るタイミングでは、代打~リリーフ陣奮闘~競り負けのパターンか、と諦めかけた。しかし! 戸郷はそのまま打席に立ち、次の回も腕を振り続け、5回裏のピンチも三者連続三振で切り抜けた。
勿論、原監督としては日本シリーズ、または来シーズンを見越しての続投だっただろう。茨木のり子的に言わせりゃ「てめえの作ったピンチくらい、てめえで締めろよバカヤロウ」という、親心も働いたと思う場面であった。
結局この日の戸郷は6裏で降板し、終盤デラロサ~大江でヤクルトの流れを止められず、田中豊の押し出しで同点ー引き分けとなり、マジックも減らなかったが、2、3年後に語る事ができる様な味わいのある試合だったと思う。
来シーズンか再来シーズンか、先の事は誰にもわからないが、近い将来にエース菅野が巨人のユニフォームを着ている可能性は少
結局、この初戦で巨人のマジックは減らずに、2位の中日も勝った為に神宮での胴上げの可能性は無くなった。仕方ねえなと思いつつ、折角気合入れたんだからと翌日も神宮に行って村上に被弾し負け。22日には岡本のバックスクリーン弾も観れて快勝したが、神宮での胴上げは幻と消えた。
果たして俺は今シーズンの胴上げを観れるのだろうか? もしかして坂本の2000本との合わせ技一本で最後に話題を持っ
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