初めまして。山本さほの幼馴染で『岡崎に捧ぐ』にもそこそこ登場しております、杉ちゃんと申します。

 いつもは「ディスク百合おん」という独特な名前で活動しており、できればそちらをアピールしておきたいのですが、そんなので字数を割いたら各方面から怒られそうなので、置いておいて本題へ行きたいと思います。

ここ数日、考えに考えまして……

 今回『きょうも厄日です』の担当の方から「なぜ山本さんはトラブルを引き寄せてしまうのか」というテーマで杉ちゃんに書いてほしいと依頼を受けました。

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 本書を読んだ誰もが抱くであろう「よくこんなにネタが持つな」「どうして山本さんの周りには変な人が多いんだろう」という疑問を少しでも解消できるならと喜んで引き受けた次第です。

『きょうも厄日です』(山本さほ 著)

「なぜ山本さんはトラブルを引き寄せてしまうのか」。ここ数日、考えに考えましてひねり出した結論はこちら。

「山本さんが変だから」

 あ、向こうも変なケースが多いので、正しくは「山本さん『も』変だから」かもしれませんね。

 山本さんの「おい!!」という声が遠くから聞こえてきた気もしましたが、続けさせていただきます。

 なんでそのように思ったのか、それには3つの理由があります。

つねに「顔芸」を披露している山本さん。

その1、「山本さんが変だから、伝えるのがめちゃ上手い」。

 WEB上で『きょうも厄日です』の連載を拝見していましたが、エピソードがアップされる度に「私も似たような目にあいました」「私も同じです! わかります!」というコメントを散見した記憶があります。

 山本さんからの返信が欲しいから嘘をついているのではなく、多分これは本当なんだと思います。ならこの世は山本さんのような人ばかりなのかというと、そんな気もしない。山本さんが突出しているように見える事実。一体なぜなのでしょうか。

 それは山本さんが「語りの化け物」だからです。とにかく伝えるのが上手い。漫画で描けるのはもちろん、あとがき・ブログを読んだら分かるとおり文章でも書ける。さらにはトークイベントに行った人はご存じの通りしゃべりでも伝えられる(なかなかのロングエピソードを退屈させずに展開させながら話し、きっちりオチも付けてくる始末)。

上手すぎてとんでもないことに。

 そんな上級テクニック、普通の人が持ってるはずもありません。ほんの一部の知り合いに何となくだけ伝わって消化不良に終わり、その内本人も記憶の片隅に追いやってしまうのが関の山。その点、山本さんは、伝える度に反響があり、拡散に次ぐ拡散…ものすごい広がりを見せるのです。だから、非常に目立ってしまうという。

 こんな人、私は他に見たことがありません。なので「変」なのです。