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“性生活”に関心を持たれるLGBTQ+の人々

 またトランスジェンダーに対して、“身体の状態”に関する不躾な詮索も加わる場合があります。「あなたの性器の形ってどんななの?」 - これもまた暴力的な質問であることは明らかですよね。

 しかし自分とは違うセクシュアリティの人、特にマイノリティに対しては、「純粋な興味・関心」という名目のもと、なぜか問題ないと捉えてしまう人がまだまだ多いのです。

 また、シスジェンダーで異性愛者(いわゆる“ストレート”といわれるマジョリティの人々)が、自分とパートナーとの生活について話すときには、真っ先に“性生活”に関心を持たれるケースは少ないのではないでしょうか。

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・どうやって出会ったの?
・家事の分担はどうしているの?
・ケンカしたとき仲直りはできる?

 このように、シスジェンダーで異性愛者の人はパートナーとの関係を当たり前に生活全般のことと捉えらえてもらえますが、LGBTQ+を始めとする人々は、ダイレクトに“性生活”と結び付けられる傾向もあります。パートナーがいる場合、SOGIに関わらず誰であっても性生活以外の“生活”が当然あるはずなのですが...。

同意なくプライベートなことについて立ち入ることは暴力だ

 また、「女性に対するハラスメントや性暴力」については少しずつ認識が高まってきたこんにちですが、「男性に対するハラスメントや性暴力」についてはまあまだその存在すら知らない人が多いように感じます。「自分は女性だからハラスメントの加害者にはなり得ない」と思い込んでしまうのは、危険ですよね。

 もしかしたら自分とは違うセクシュアリティの人を理解したいという思いから、相手のプライベートなことを聞く人もいるかもしれませんね。しかし、他人のセックスの仕方を知らなければその人を尊重できない、なんてことはありません。

 相手が誰であっても、どんな性のあり方を持つ人であっても、互いのプライベートなことについては同意なく詮索したり立ち入ることは暴力だ。

 その認識を社会全体で作り上げていきたいと思います。

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(漫画:keika、編集後記:伊藤まり

 パレットークでは、「こうあるべき」を、超えてゆく。をテーマに、LGBTQ+、フェミニズム、多様性について、漫画やインタビューを通して発信している。

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