昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「生理的に無理」と嫌われて…生きる伝説・江頭2:50はいつから“愛され芸人”に変わった?

YouTubeは登録者200万人超え!

2020/10/17

「生理的に無理」というのは、好き嫌い以前の段階にある原初的な感覚だ。「嫌い」はいつか「好き」に変わる可能性があるが、生理的に無理なものはどうしようもない。

 江頭2:50は、その長いキャリアのほとんどを「嫌われ芸人」として過ごしてきた。雑誌などの「嫌いな芸人」アンケートでは常に上位に食い込み、多くの人から「無理」と言われ続けてきた。

江頭2:50の「ドーン!」

 たしかに、そう思われても仕方がない芸風ではある。バラエティ番組に出ると、上半身裸で奇声をあげて暴れ回り、ときには全裸になることもある。その暴れっぷりは限度を知らず、生放送中に脚本家の橋田壽賀子に突然キスをするなど、数々の問題行動を起こしている。

悲鳴と怒号が飛び交った「トルコ全裸事件」

 江頭の伝説として最も有名なのが「トルコ全裸事件」である。テレビ番組の企画でトルコに行った江頭は、大観衆に囲まれてふんどし姿で芸を披露した。もっと盛り上げたいという焦りからか、途中でふんどしを脱ぎ捨てて全裸になってしまった。

 肛門にでんでん太鼓を差して逆立ちして鳴らすという芸を披露しようとしたのだが、大観衆からは悲鳴や怒号が飛び交い、パニック状態になった。イスラム教徒が多いトルコでは、人前で裸になることへのタブー意識が日本よりはるかに強かったのだ。

 暴徒と化した観衆のただならぬ雰囲気を察した江頭はすぐに逃げ出し、控室のトイレに身を潜めて、何とか難を逃れた。しかし、現地の警察に逮捕され、罰金刑を受けた。

2012年ロンドン五輪の会場で吉田沙保里選手を応援する江頭2:50 ©AFLO

江頭が「死ぬかと思った仕事」第1位

 また、トルコ全裸事件に並ぶ江頭の伝説として知られているのが「江頭グランブルー事件」である。これは、最近公開されたYouTube動画の中でも彼自身が「死ぬかと思った仕事」の1位に挙げていた。『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京)の中で、江頭が大きい水槽内で挑戦者たちと息止め対決をする企画が行われた。

 最初のうちは江頭が好記録をマークしていたのだが、途中で挑戦者の1人である清水圭が、江頭の記録を上回ってしまった。江頭は水恐怖症に陥り、記録が伸びなくなっていたのだが、再挑戦の収録当日は途中で記憶を失いながらも、見事に記録を大幅に更新して、清水に勝利した。