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2020/10/17

なっちの王道・あややの孤高・ゴマキの躍動感

『ちょこっとLOVE』はセンターが市井紗耶香で、あえてサイドの立ち位置だったのがよかった。彼女の無邪気な妹感が出ていて、すごく好感が上がった。

 映画『ピンチランナー』は、劇場まで見に行ったが、安倍なつみの女優感と、ゴマキの躍動感があってこそ。今でも、男子に自転車を漕がせ後ろに立ち乗りし、ハイスピードで坂道を降りてくるゴマキのシーンは心に残っている。最高に瑞々しく、若いエネルギーのカタマリみたいだと思った。

2004年の写真集『PRISM』

 天性のセンターでなく、キーマンとしてもしっかり作品を回す彼女。安倍なつみの「あえて馴染もうとしない感じ」でもなく、松浦亜弥の「孤高」とも違う、どこにいてもちょこっと浮く「映える」人である。

ゴマキの代表曲はどれなのか問題

 ではソロはどうか。モー娘。から一早くソロ活動をしたのも後藤真希。でも「代表曲は?」と聴かれると、これが案外難しい。

 つんく♂が“レーザービームのよう”と評する声と、しなやかな脚がトータルで活かされたという面では『抱いてよ!PLEASE GO ON』だろう。曲そのものがライブ映えする名曲で、今なおハロプロのコンサートでは、歌自慢、ダンス自慢のメンバーが実力測定さながらに歌う人気曲。最後の決めの歌詞「愛をください!」のシャウトを歌うメンバーは、最高に誇らしげである。

 が、代表曲と問われたら、やはりゴマキ「だからこそ」跳ねたという意味で『原色GAL 派手に行くべ!』を挙げたい。

ソロシングル『原色GAL 派手に行くべ!』(2003年)

『原色GAL 派手に行くべ!』は、つんく♂楽曲の中でもベスト3に入るだろう珍曲。「ガーリックライスも派手よ」「お漬物も派手よ」という、なぜその食べ物を出そうとしたのだろうかと首をひねる歌詞が並ぶが、ゴマキの可愛さとリズム感が全てをアリにする。「意味なんてどうでもいいの。なんでもカラフルでかわいければハッピーなの!」と。

 目も口も横線になる笑顔と、楽しげに動く脚が、歌に生命力をものすごく与えている。このPVは気絶するほどカワイイので、映像込みで聴こう!