アイドルと珍曲は昔から相性がいいが、歌い手の魅力にかかっている。『お嫁サンバ』は郷ひろみだからこそ名曲化し、『なんてったってアイドル』も小泉今日子だからこそ痛くならなかった。この『原色GAL 派手に行くべ!』もゴマキのパワーによるもの。
この曲に見るコドモのような天衣無縫さと、『抱いてよ!PLEASE GO ON』で出るパワーと艶やかさ。楽曲によってカチリと顔を切り替える。それこそ、後藤真希の魅力なのだと思う。
色々あったけど、むしろ輝きは増している
後藤真希は、プライベートも仕事も波乱万丈、様々なトラブルやスキャンダルに見舞われたが、美しさやオーラは逆にギラギラに輝きを増しているように思う。
彼女のようなタイプは稀にいる。例えば『テレ東音楽祭2020秋』で司会を務めた広末涼子。彼女も10代の頃様々な噂が流れ、凄まじいバッシングを体験しているが、今なお美しさや瑞々しさを失わない。彼女自身の凄まじい努力と自己管理があったことは想像に難くないが、それでもあの維持力はすごい。私の中ではもはや彼女は人間ではなく、宇宙人枠に入っている。
前述した郷ひろみも別の意味で然り。低迷期を「なかったことにする」スタイルと歌声のキープ力と破壊不可能な魅力があり、華原朋美もコテンパンにメンタルをやられるものの、歌声だけは全く劣化しない。ゴマキにもそれに通ずるものを感じるのだ。
YouTubeチャンネルの神回はこれ!
ただ彼女は、トークは苦手なイメージがある。彼女が開設しているYouTubeチャンネル「ゴマキのギルド」「ゴマキとオウキ」の二つを見ても、トーク中心の回は、力が入るのか、語尾が高く強調され過ぎて、どうしてもキツい印象を受ける。
が、ダンスの回はもう何度でも見れる。さらに言えば、黙々とレッスンしている姿は神々しい。「ゴマキのギルド」の「AKB48さんのセンターになるまでの裏側を全て見せます」回は、神回。さすが『ASAYAN』出身者と思ってしまった。
そして気付いた。これまでグダグダとゴマキに対して勝手な分析を書いたが、レッスン姿からここまで明るいオーラを放ち、見応えのある人はなかなかない。そこが彼女の凄さ、スターたるゆえんかもしれない。