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「同僚が小6女子をヒザの上に」“わいせつ教員”過去最多に…現役教員らの本音

2020/10/19
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 また、近年の傾向から生徒や保護者との“LINEのID交換”を禁止している学校も多いという。

「他校ですが、ある男性教員が女子生徒とLINEでやりとりしているうちに、教員が生徒に好意を持ってしまった、という話を聞きました。生徒本人がほかの教員に相談して問題が発覚したそうです。教員向けの研修に参加すると、以前よりもわいせつ行為関連の指導が厳しくなったように感じました」

通りすがりにスマホで撮られる……

 また、佐々木さん自身も生徒からほかの教員に関する相談を受けることがある、と話す。

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「とくに印象的だったのが、ある男性教員が突然スマホで写真を撮ってくる、という女子生徒からの相談です。何も言わずにパシャっと撮っていくので、子どもたちも困惑していましたね。本人に理由を聞くと『写真が好きだから』の一点張りでしたが、やめるように諭すとゲリラ撮影の相談もなくなりました」

 彼の目的は不明だが「本当に写真が好きな人が、そんな撮り方しますかね……」と、首をかしげる。

※写真はイメージ ©️iStock.com

「自分の中学時代を思い返すと、女子生徒にばかりスキンシップをしてくる有名な男の先生がいました。当時はとくに大きな問題にならなかったけど、昔から怪しい人はいましたよね。昔に比べて、最近は問題意識が高まり、表沙汰になるようになったのは良い傾向だと思います」

「正直、同じ職場で働くのはイヤですね」

 小学校で教鞭を執る津田尚樹さん(仮名・35歳)も「再交付しなければ、犯罪を未然に防げるはず」と話す。

「免許が再交付されても採用されるかわかりませんが、臨時採用の枠が余っているので復帰の可能性はゼロではないと思います。正直、同じ職場で働くのはイヤですね……」

 前出の佐々木さん同様、身近に逮捕者が出るほどの事件は起きていないという。その一方で、校内がざわつくトラブルはしばしば起きる、と津田さん。