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もはやテニスプレーヤーではない…23歳の大坂なおみ“ゲームチェンジャーへの進化”と“7枚のマスク”

もはやテニスプレーヤーではない…23歳の大坂なおみ“ゲームチェンジャーへの進化”と“7枚のマスク”

2020/10/30
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「みなさんはどんなメッセージを受け取りましたか」

 大坂は全米オープンの優勝インタビューでこう話している。

「(私のマスク姿、マスクに書かれた名前から)みなさんはどんなメッセージを受け取りましたか。みなさんが(この問題について)話しあうきかっけになればいいと思う」

 穏やかな口調もあり、このメッセージが胸にストンと落ちた人も多かったのではないだろうか。

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 ここ数年、特にトランプ氏が大統領就任以降、アメリカでは自分の意見を押しつけ、反対意見の人へは容赦なく罵倒する人が増えているように感じられる。BLM運動に関しても同様で、この運動の背景よりも運動に対しての賛否ばかりを語る人もいる。

全米に広がるBLM運動

 だからこそ、大坂の「話しあうきっかけになれば」という平和的な呼びかけは新鮮な響きとともに受け止められ、家族や友人と話しあったり、被害にあった人のことを調べた人もいたはずだ。

「ゲームチェンジャー」。

 大坂はアジア人として男女通じて初めて世界ランク1位になり、テニスの世界に新しい風をもたらした。そして今年はBLM運動の流れや考え方を変えるきっかけを作り、テニスだけではなく、アメリカの人々に大きな影響力を与えたことで「ゲームチェンジャー」の一人になったのだ。

出典:「文藝春秋」11月号

 全米オープンの大坂なおみがなぜアメリカ社会に大きなインパクトを与え、テニスの枠を超えた「スーパースター」になったのかをアメリカのスポーツ史から紐解いた「大坂なおみが世界に『愛される理由』」は「文藝春秋」11月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されています。

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