コスプレした若者たちでスクランブル交差点やセンター街がお祭り騒ぎとなる渋谷のハロウィーン──。しかし、ここ数年は路上での飲酒、ゴミ放置、器物破損など多くのトラブルが発生し、渋谷区が神経をとがらせてきたのも事実。とくに今年はコロナ下でのハロウィーンだったのだ。屋外とはいえ、混雑や密集は当然ながら感染リスクを高める。
そのため、渋谷区側は今回、若者に「ホームハロウィーン」を呼びかけ、街のあちこちに「感染者0 迷惑行為0」と書かれたフラッグを設置、路上には多数の警察官に加えて約100人の警備員を動員するなど、ハロウィーンによる混雑阻止に全力を挙げていた。
しかし、結論からいえば、今年も渋谷ハロウィーンはカオスだった。午後7時ごろから駅前や交差点が多くの若者で大混雑し、早くもDJポリスの「立ち止まらないでください!」という怒号が飛び交う事態に。例年に比べるとコスプレ姿の若者はかなり少なかったが、仕事帰りの女性が「いつもの渋谷の週末より3~4倍は多い」と驚いていたほどだ。
そんな10月31日夜の渋谷の様子を写真でレポートする。(全2回の2回目/前編から続く)
(写真・文=武馬怜子/清談社)
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