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愛子さまとの再会を楽しみに

 毎年、天皇陛下のお誕生日会にご夫婦でご招待されているという長久保さん。皇太子時代には、出席者を代表して、女性で初めてお祝いのお言葉を述べたこともある。

葉山でご静養中の上皇ご夫妻と、長久保初枝さん(中央) 提供:長久保初枝さん

 秋篠宮さまがご結婚される前、礼宮さまのお誕生日会にも出席されたことがあるという長久保さんは、実は愛子さまのお誕生日会にも出席されたことがあるという。

「愛子さまが5〜6歳の頃だったでしょうか。一度だけお誕生日会が催されたことがあるんです。でも大人ばかりの会ですから、愛子さまはつまらないですよね」

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 その後、2008年、愛子さまが7歳の誕生日を迎えられたお祝いの会は、前週末からの38度近い発熱により中止となった。

©文藝春秋

 よく、写真のことも聞かれるという長久保初枝さん。

「プライベートな写真はございません。とにかく真面目にレッスンすることだけを考えていました。陛下のスケート写真は、過去に新聞社の方が撮影されたものをアルバムにまとめていただいたことがありましたが、愛子さまのお写真は一枚。リンクを離れる時に寂しくて侍従の方にお願いしたら、『記念に』と一枚だけ集合写真を撮っていただいたものです。ちょっとピンぼけ気味ですが、私にとっては宝物です」

記念に1枚だけいただいた集合写真。ピンぼけでも宝物だ。 提供:長久保初枝さん

 今年も出席された天皇陛下のお誕生日会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止も鑑み、ひっそりとしたものだったそうだ。

「お誕生日会には、雅子さまも、もちろん愛子さまもご出席されませんでした。早くコロナが落ち着き、愛子さまがまた気軽にスケートを楽しめるようになってほしい」と長久保さんは切に願う。

 いま、長久保さんが夢に描いているのは、大学生になった愛子さまとスケートをご一緒すること。

「もし、愛子さまがスケートがしたいとおっしゃってくださるなら、今度は大人同士として、もっといろいろなお話をしたいと思っています」