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寝癖が不可避な理由

 水分があると癖になりやすいため、髪が濡れたまま寝ると寝癖はつきやすい、と言えます。しっかりドライヤーで乾かして寝るだけで、寝癖は最小限に抑えられます。

 ですが、繰り返しますが寝癖は不可避です。なぜなら、寝ている間に人は汗をかくからです。

 当然、頭にも汗をかいています。汗をかくと頭皮が濡れ、髪の根元がわずかな水分で濡れ、枕に押さえつけられた部分は次第に自然乾燥される。こうして寝癖がついているのです。

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©操作イトウ

ほとんどの寝癖は、毛先でなく根元

 ピョンっと毛先が飛び出している寝癖の毛先をいくら濡らしても、うまく直らないことが多くないですか? それは寝癖が毛先についたのではなく、その毛束の根元に癖がついているからです。

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 この跳ねた毛先だけを濡らしてクシを通しても、効果はほとんどありません。跳ねている毛の根元が曲がっているため、根元を濡らして乾かさないと、朝の時間をロスしてしまいます。

美容師さんはものすごい寝癖にどう対処しているのか

 いつもカッコいいヘアスタイルにしている美容師は、寝癖にどう対処しているのか? 答えは簡単です。髪の毛をシャワーでしっかり流して、ゼロに戻してから乾かしているのです。

 美容師であっても、不規則な寝癖を活かしてカッコよくすることはできません。

「濡らして髪を乾かす」ことでしか寝癖は解消できず、朝にその時間を用意する以外の方法がないのです。

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 コテやアイロンを駆使することで修正はできますが、それは扱い慣れていてテクニックがあればこそなので、慣れていない方にはオススメできません。

 とはいえ、朝の限られた時間に全体を濡らして乾かすのはちょっと……という方には、部分的に根元を水スプレーでシュッと濡らすか、指でチョンチョン濡らした後に乾かすことをおすすめします。

 シュッとやってサッと決まる、そんなヘアセットは今のところ夢物語です。