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「党本部の意向」を金看板に異論を抑え込んだ男
しかしついに「泉田氏推薦押し切る」(9月14日)
「星野・二階氏後ろ盾に」という小見出しも躍る。
《県議3人が名乗りを上げたが、最後は押し切られた。背景には、知事時代から泉田氏と深い間柄の元党県連会長、星野伊佐夫県議(78)の存在がある。星野氏と泉田氏が党本部の有力者らと通じ、「党本部の意向」を金看板に異論を押さえ込んだ形だ。》
泉田氏は新潟の有力者である星野氏と以前からつながっていて、知事をやめたあとは衆院選に出る準備をしていた。そこへ「4区はダメ、今回の5区補選に出て」という二階幹事長の意向が加わった。まさに新潟県議会のドン的存在と、二階幹事長のタッグだ。
そして選考のクライマックス、冒頭のシーンにつながるのだ。
《宮崎氏は席上、星野氏に向かって「(市議らが)自由に発言できない雰囲気になっている。(今後)こういった場には出ていただきたくない」と目を赤くして迫った。しかし、星野氏は事も無げに一蹴したという。》
揉めに揉めた自民党の5区補選候補者選び。
おそらく今後もツッコミが待ち受ける。「泉田氏が訴えてきたことと自民党公認で選挙に出ることは、かなり隔たりがある」「その点も突きながら戦っていきたい」と民進党新潟県連代表は「新潟日報」にコメントしている(9月12日)。実際に18日、自民党新潟県連は「異論が多い」として泉田氏擁立の結論を出せなかった。
あの選挙区でなぜゴタゴタが起きているのか? そういうとき、地元紙を読むのをおススメします。たまりません。