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小堀遠州が作庭した、二の丸庭園
特別名勝の二の丸庭園は、作庭家として名高い小堀遠州が一部を改修したといわれます。神仙蓬莱の世界を表した書院造庭園とされ、八陣の庭とも呼ばれます。
後水尾天皇の行幸の際に増築された行幸御殿、中宮御殿、長局などに取り囲まれた中庭的な庭園としてつくられ、池の中に御亭を建て、池の中央に3つの島、4つの橋を併設。二の丸御殿大広間上段の間、二の丸御殿黒書院上段の間、行幸御殿上段の間・御亭の3方向から鑑賞できるように設計されていました。
現在、本丸御殿跡に建つ建物は、京都御苑今出川御門内にあった旧桂宮邸の御殿を明治26~27年(1893~94)にかけて移築したもの。京都御所にあったときには、仁孝天皇の皇女・和宮が14代将軍・家茂に嫁ぐ前に約1年8か月間住まわれました。
嘉永7年(1854)に内裏が炎上したときにも延焼を免れ、孝明天皇の仮皇居に使用された由緒深い建物です。
撮影=萩原さちこ
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二条城をめぐる旅の模様は、「文藝春秋」12月号の連載「一城一食」に掲載しています。
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