「それは結婚することを認めるということです。これは憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてというのがあります。本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としてはそれを尊重するべきものだというふうに考えています」
秋篠宮さまは11月30日に55歳の誕生日を迎えられた。長女・眞子さま(29)は、秋篠宮さまの誕生日を前にした記者会見に先立つ形で、11月13日に文書を公表され、「結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくためにも必要な選択」と痛切なお気持ちを記された。
眞子さまの文書公表に際して加地隆治皇嗣職大夫が、秋篠宮ご夫妻は「お2人のお気持ちを尊重された」と説明したことについて、秋篠宮さまは冒頭のように述べられたのだ。
佳子さま「姉の一個人としての希望」に通じるものが
私は秋篠宮さまのご回答から、2018年8月に「朝日新聞」が報じたスクープを思い出した。小室圭さん(29)と母親に対し、秋篠宮ご夫妻が「現在のままでは(皇族の正式な婚約にあたる)納采の儀は行えない」とお伝えになっていたという内容で、小室さんがアメリカ・フォーダム大学ロースクールへの留学に出発した翌日の報道だった。
〈秋篠宮家は「結婚にあたっては日本国憲法に基づき当事者の意思を尊重すべきだ」と考えているという。だが同時に、皇室の一員としては広く国民の祝福と理解を得ることも不可欠と思っており、複数の週刊誌でトラブルが報道され続けている現状では、正式な婚約や両陛下へのあいさつができる状態ではない、と考えたという。〉(2018年8月8日)
ここで報じられた内容と、今回の誕生日会見で秋篠宮さまがおっしゃったことがつながり、2年前から基本的なお考えは変わっていないということではないかと思った。次女・佳子さま(25)が述べられた「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」にも通じるものがあるだろう。