「結婚を認める」の言外にあるもの
「秋篠宮さまはあくまでも“建前論”を述べられただけなのではないでしょうか。言葉の上では長女・眞子さまと小室圭さんの『結婚を認める』とはおっしゃっていますが、言外には『反対に決まっている』と突き放している印象を受けました」
皇室担当記者はこう語る。秋篠宮さまは11月30日の誕生日に先立ち、同20日に記者会見に臨まれた。
「この中で秋篠宮さまは、秋篠宮家をお支えする皇嗣職大夫が眞子さまのお気持ちを発表された際に秋篠宮ご夫妻が『お二人のお気持ちを尊重された』と説明したことについて、具体的にどういうことかを尋ねられ、『それは結婚することを認めるということです』とキッパリと述べられました。
最初はあまりにも率直なご発言にびっくりしましたが、これに続けて『憲法にも結婚は両性の合意のみに基いてというのがあります』と語られました。つまり、法に則れば娘の結婚自体には親も反対はできないと説明したわけです。
結婚は法律上、止められないが、婚約は認めない
言い方を変えれば、納得したから認めるわけではないとおっしゃったのです。秋篠宮さまが2018年11月の誕生日会見で『多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません』と述べられたことについても今回、『決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではない』と指摘されています。
その上で『特に結婚と婚約は違います』とおっしゃっています。結婚は法律上、止められないが、婚約は認めないと述べられたわけです。全く納得なさっていないことを示唆されたのです」(同前)
確かに秋篠宮さまが述べられた憲法の「両性の合意のみに基いて」という一節は建前と捉えられても仕方がないだろう。法律の条文ではそうなっていても、一般の家庭では親が子供の結婚に反対することはよくある話だからだ。
「借金ではなく譲渡だ」の理屈付けは“薄情”
「そもそも問題の発端は小室さんの母・佳代さんが元婚約者から生活費や小室さんの学費、留学費などの援助を受けていながら、資金の返還を求められると、借金ではなく譲渡だと突っぱね続けてきたことにあります。元婚約者はもう諦めの境地にあるのかもしれませんが、ご本人が諦めても、この経緯を“薄情”なものと受け止めている国民は少なくありません。だからこそ、秋篠宮さまは『多くの人が納得し喜んでくれている状況ではない』と述べられたのでしょう。