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医療現場は限界寸前…「2月に緊急事態宣言」でコロナを乗り切るための“4つのポイント”

2020/12/13
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 新型コロナウイルスの感染者の増加に伴い重症者が増え、東京、大阪、北海道などでは医療体制の逼迫が伝えられています。このままでは、すべての重症者の命を救うことができず、命の選別をせざるを得ない事態に陥るかもしれません。

 そんなことにならないためにも、一つ政府や国民のみなさんに提案したいことがあります。もしこのまま感染の蔓延が続くようなら、年明け2月、政府に2度目の「緊急事態宣言」を出してもらい、みんなで「巣ごもり」をしませんか?

「医療ジャーナリスト風情がなにをバカなことを言っている」と猛反発を食らうかもしれません。自粛要請が出されたら、再び大きな経済的ダメージを被る可能性があります。「今度こそ破産してしまう」と恐れる人も多いでしょう。

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©iStock.com

2月なら経済的ダメージを最小限にできる

 ですが、2月なら経済的なダメージを最小限にできるだけでなく、むしろ工夫次第では例年より経済を上向きにすることも可能だと思うのです。「自粛要請」というと後ろ向きなイメージがありますが、みんなで楽しく「巣ごもり」をすれば、明るくこの危機を乗り越えられるのではないでしょうか。

 なぜ私が「2月」の自粛要請を提案するのか。それは、この時期は家計からの消費支出が大きく落ち込むからです。忘年会、歳末セール、大晦日、迎春と年末年始に多くの人が贅沢をします。その反動で、毎年、正月休みが終わった頃から人びとの財布の紐が堅くなり、消費が落ち込むのです。それに、この時期は1年で一番寒いので、みんな外に出たがりません。

総務省統計局「家計調査(家計収支編)」より、筆者作成

 このように、もともと2月は消費が冷え込む時期なので、自粛しても多くの業種で書き入れ時よりダメージが少ないと考えられるのです。といっても、経済をさらに冷え込ませるのはよくありません。そこで、これから自粛が始まるまでの1ヵ月余りをかけて、各業界を苦境に陥らせないために、巣ごもり需要を掘り起こす様々な仕掛けを仕込んでおくのです。

 たとえば、こんなキャンペーンが考えられます。

(1)ネット通販で「巣ごもりの日」セールを行う

 中国では11月11日、ネット通販会社アリババが仕掛ける「独身の日」セールが行われます。今年は11日間で、なんと7兆円を超える売り上げがあったそうです。これにならって2月に、「巣ごもりの日」セールを実施します。

 このセールでとくに力を入れてほしいのが「食材」です。営業時間短縮要請などで外食産業の需要が減り、高級食材が売れ残っていると伝えられています。全国各地の生産者を守るためにも「巣ごもり時期こそ家族でプチ贅沢をしよう!」と呼び掛けてはどうでしょうか。ふだんは家で食べない特産品や地酒などを注文すれば、自粛期間を楽しく過ごすことができるでしょう。