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「コロナに感染したかも……」と思ったらどうすればいい? 現役医師が教える“7つのポイント”

安静時の呼吸数が「毎分12~20回」を超えてませんか

2020/05/15

 5月に入り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下コロナ)のPCR陽性者数は目に見えて減少しつつある。

 とはいえ、予断は許されない。抗体検査などを使った国内外の研究によると、コロナと気づかれていない軽症または無症状の患者が、顕在化している陽性患者よりかなり多かった可能性が示唆されているからだ。

 感染拡大が終息したように見えても、自粛要請が解除された後、再び感染が拡大しないとも限らない。万が一の時に備えて、自分や家族にコロナを疑う症状が出たときに私たちはどう行動すればいいか、知っておくことが非常に大切だと言えるだろう。

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現役医師が教える“7カ条”

 そこで、「文藝春秋」誌上にて、医師教育に取り組む著名な総合診療医で、コロナに関しても積極的な発言を続けている群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春医師にアドバイスをもらった。以下が、「私もコロナ?」と思った時の7カ条だ。

(1)コロナかもと思った場合には、都道府県の相談窓口か、かかりつけ医に電話して、受診すべきかどうか相談をする。

 

(2)自己判断で勝手に医療機関を受診しない。保健所や医師からの指示があるまで、絶対に家から出ないようにする。

 

(3)医療機関までの移動手段として、バス、電車などの公共交通機関やタクシーを使わず、人混みを避けながら徒歩、自転車、自家用車で行くか、保健所や病院が差し向ける車で向かう。

 

(4)PCR検査を受ける前に、必ず医師の診断を受ける。

 

(5)自宅隔離やホテル隔離を指示された人は、重症化の徴候を見逃さないため、症状やバイタルサイン(体温、血圧、脈拍、呼吸数など)を毎朝夕2回記録する、「健康日記」をつける。

 

(6)症状がなくなったからといって、「治った」と自己判断して、すぐに家から出てはいけない。隔離を解く目安の期間は、症状がなくなってから2週間とする。

 

(7)自宅隔離の場合は家族内感染を起さないよう、寝室を別にする、食事をドアの前に置いて感染者が自分で取るなど、「ソーシャル・ディスタンシング(距離を取ること)」を徹底する。

無断で駆け込むと「医療崩壊」を招くことも

 7カ条の肝の一つは、コロナに感染した場合、他者にうつさないよう慎重を期すという点だ。コロナを疑う症状があるのに、軽症だからと買い物や職場に出てしまうと、まわりの人にうつしてしまう恐れがある。

 また、呼吸困難や強いだるさなど重症化を疑う症状がある場合は別だが、まだ軽症の場合は無断で医療機関に駆け込むことも控えるべきだ。院内感染を起してしまうと、医療機関がシャットダウンに追い込まれ、医療崩壊を招いてしまう恐れがあるからだ。

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 コロナ感染者に特徴的な症状として、「せき」「発熱」「呼吸困難」「筋肉痛」「下痢」「嗅覚・味覚異常」が多いことがわかってきた。コロナに限らず、インフルエンザなど流行している感染症を疑う場合には、遠慮なく仕事や学校を休める文化をつくることも大切だと言えるだろう。