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1年間で372軒ホテルにチェックインした私が選ぶ「酷かったホテル」ワースト5――2020 BEST5

ガムテープで布団補修、ルームキーがフロントに置きっぱなし……

2020/12/26

第1位 Iホテル 605号室 ビジネスホテル 6月某日

 多くの車が行き交う大通りから路地を入ったところにエントランスがあり、以前から気になっていたホテル。一見マンションのようであり、フロントもマンションの管理人室的な雰囲気でいろいろなモノが置かれ雑然としている。チェックイン。建物の経年感は否めないが、立地は良いし、周辺ホテルと比較すればかなり安めの料金設定である。泊まるだけだったらいいんじゃね?と部屋へ。

 

 姉さん!事件です!!(ドラマ「HOTEL」より) 掛布団が破れ、なんとガムテープで補修してあるではないですか。柄物掛布団にテープの茶色がよく目立つ。「やっつけ仕事」とは、まさにこのような仕事をあらわす言葉だろう。

 

 あまりにショッキングで換気扇の轟音に気付かなかった。泊まるだけだったらいいんじゃね?とは書いたが、「泊まる」が「寝る」を意味するのであれば、この布団とこの轟音、かなり難儀するのではないかと思われる。

◆ ◆ ◆

 いろいろと記憶を辿ってみたが、高級ホテルが出てこないのは当然として、ビジネス、カプセル、ラブホテルとバラエティに富んだ結果となった。1軒は廃業してラブホテルとなり、その他もリブランド等でいまではその面影もないホテルは多い。

 振り返れば、2014年当時は訪日外国人旅行者の激増で様々な業態のホテルが活況を呈していた。インバウンド客など、リーズナブルな宿を求める旅行者にこうした格安のホテルは旺盛な需要があったので、様々な個性的なホテルと出会うことができた。しかしいまやコロナ禍で、宿泊業は全体的に苦戦を強いられている。一日も早く気兼ねなく泊まり歩ける日が来ることを願いつつ、まだまだある個性的なホテルの思い出を、またの機会にお伝えしたいと思う。

写真=瀧澤信秋

2020年 トラベル部門 BEST5

1位:1年間で372軒ホテルにチェックインした私が選ぶ「酷かったホテル」ワースト5
https://bunshun.jp/articles/-/42222

2位:路面はボロボロ、対向車が来たら終わり…総延長348キロの「酷すぎる国道」を全線走破してみた
https://bunshun.jp/articles/-/42218

3位:東海道新幹線「のぞみ」の“ナゾの通過駅”「三河安城駅」には何がある?
https://bunshun.jp/articles/-/42217

4位:ギシギシ……日本最大級の急勾配で貨物列車を後ろから押す「補機」EF210に乗ってきた
https://bunshun.jp/articles/-/42216

5位:創業56年の“密かな人気店” 所沢の中華料理屋で「400円のラーメン」を頼んだら、常連に愛される理由がわかった!
https://bunshun.jp/articles/-/42215

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