ところで海外のラブホ事情は?
「ラブホテルは日本の文化!」ということで、これまで15年近く、色々な場所でラブホテルの魅力をお伝えしてきた私ですが、「海外にはラブホテルは無いのか?」という質問を受けることもあります。
NY在住の義理の弟の話によれば「アメリカ圏ではモーテルを利用している」ということですし、フランスのTV局「カナルプラス」のスタッフさんに聞いたところによると「フランスではプチホテルを利用する人もいるけど一般的ではない」ということですし、イタリア出身の某タレントさんと番組でご一緒した際に伺った話だと「イタリアでは駐車場に車を停めて車内で楽しむ」……といった感じで、私がラブホテル評論家と呼ばれるようになった15年ほど前は、海外には、いわゆるエッチなことをするためだけの「ラブホテル」というのは、基本的に存在していなかったようです。
韓国やタイなどでは、比較的早い段階から日本の真似をして(?)ラブホテルが存在していたようですが、それでも中身は、薄い壁にベッドが一台あるだけの質素なものがほとんどだった様子。
そんな中で、私が今、個人的に注目しているのが台湾です。
実はここ10年ほどで、台湾にラブホテルが急増中。ハイクオリティでリーズナブルなホテルが沢山あるのです!
海外の高級リゾートのようなヴィラルームがあったり、個室で温泉が楽しめたり、昭和の日本ラブホのようなアミューズメント感が満載のホテルがあったり、レストランが併設されていたり……さまざまな特徴を持ったホテルが林立しています。
やりすぎ感すらある台湾ラブホの世界
なかでも、松山空港から車で10分の場所にある『莎多堡奇幻旅館(サトーキャッスルホテル)』は、今や日本でも珍しくなった『昭和遺産』系のラブホテルで、日本以上にアミューズメント感が凄くてオススメ!
51の客室は全てデザインが異なり、実物大の馬が引くかぼちゃの馬車(中に入って乗ることも可能)があったり、ラスベガス仕様のお部屋があったり、アラビアンナイト風のお部屋があったりします。
写真の「海賊ルーム」は、海から踊り出る巨大タコの足がリアルすぎ! 台湾のラブホテルの部屋は、映画のセット並みに本格的すぎて、サイズ感も大きいのです。
最上階にはレストランがあり、宿泊すると無料の朝食がいただけます。華やかな台湾フルーツや美味しいパン、サラダに肉まん、小籠包、チャーハンといったローカルフードやデザートがブッフェスタイルでずらりと並んでいるので、見ているだけでも楽しいです。
元々、台湾には、「ラブホテル」「ビジネスホテル」「シティホテル」といった明確なカテゴリ分けが存在しておらず、ホテルは全部「ホテル」という認識なので、家族連れでもカップルでも同性同士でも、内装やサービスを見て、好きなホテルを利用します。
台湾のホテルは基本的にリーズナブルなので、日本の高級ラブホ顔負けの豪華ホテルでも、1万円程度で宿泊可能なホテルも多数。
気になる方は、「台湾」「ラブホ」で検索してみてくださいね!