――そんな状況で、産後うつになりませんでしたか？
上原 精神状態のあり方については、自分自身でとっても細かく気を配っています。ちょっと寝不足だったり、ホルモンバランスとかの影響でイライラが募ってきたときは、なるべく早く夫に相談しています。「なんだかちょっとイライラする感じがあるから、2、3時間だけ眠らせてもらって良い？」って。
個人的に危うかった時期（うつ病で入院していた時期）って、自分の精神状態を正確に把握する習慣がなかったから具合が悪くなっちゃった。だからこそ、今は気持ちが安定しないときは早めに気づくようにしている。その甲斐もあって、困るほどの落ち込みは今のところはないですね。
「どうせまた離婚するんでしょ」と意地悪な書き込みも
――ご主人のご家族との仲はどうですか？
上原 やっぱり、孫（娘）をすっごく可愛いと思ってくださっているので、私の事もよくしてくれています。普通に考えたら私のことなんて、よく思うわけないじゃないですか（笑）。私だってまったくの第三者だったら、上原さくらと結婚するなんて嫌だって思う。世間のイメージしか知らなかったら。こんな私のことを、仲間外れにしないで家族として迎えてくださって、私が仕事のときには子どもの面倒もみてくださる。ありがたいです。
――1年前のインタビューに比べても、上原さんが明るく変わられた印象があります。
上原 よかった！ 私は、まだ意地悪な人から、ネットで「どうせまた離婚するんでしょ」って言われるんですよ。でも今は全然（離婚するとは）思わない。夫に対しても、私の子どもを可愛がってくれる素晴らしい人に思えるから。
だから、夫が子どもを大事にしているのを見ると、それだけでもう、なんか感動しちゃう。夫として、旦那としてだけで見ていたら、もしかしたら多少の不満が出るのかもしれないけど、子どもに対する愛情を見ていると、私がちょっと嫌だと思う事くらい、なんでも我慢できる気がします。ありがたいなって気持ちです。夫にこういう感情を持つなんて思わなかった。
