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「携帯のデータは全て消して、芸能関係の連絡も絶った」上原さくらが明かした30代「うつ闘病」の日々

上原さくらインタビュー#2

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 芸能, ライフスタイル, ヘルス

 昨年12月ブログで突然、結婚を報告したタレントの上原さくら(42)。3度目とも4度目とも言われる結婚は、大きな話題となった。

 17歳で『ホリプロタレントスカウトキャラバン』にてグランプリを獲得し、華々しいタレント生活を送った上原だが、その後は波乱の人生を歩んでいた。30代でうつ病を患って入院。その後は、芸能界からは事実上引退し、38歳で東海大学に進学。2019年春に無事卒業していた。そして、いまは新たな芸能事務所に所属し、ブログに近況を綴る毎日だ。

「週刊文春デジタル」では、上原に約120分にわたるロングインタビューを敢行。うつ病との闘病から40代のキャンパス生活までを語った。

(前後編の後編/前編より続く)

上原さくら ©文藝春秋

◆ ◆ ◆

芸能界から自分を切り離して体調回復

――ある時期、体調を崩されていましたが、その後はいかがですか?

上原 精神状態ですか? うーん、大学に入ってからは(体調を崩すことは)ほぼなかったですね。芸能界の仕事と自分を切り離す感じで、本当に意識して関わらないようにして、普通に大学生の勉強をしていました。

 大学に入って最初のころは、対人恐怖症やパニック障害になるのではないかという気持ちがあって、お薬を持ち歩くこともありましたけど、途中で全くいらなくなりました。私は元々メンタルが弱いのだと思います。落ち込みがちな性格で、人に何か言われたり、ネットに書き込まれたりすると、すぐに傷ついちゃうタイプなので。

――いまは薬を飲んでないのですか?

上原 飲んでいません。しっかりとしたカウンセリングも受けました。思考を変える認知行動療法というのを受けたんです。けど、薬を飲むだとか、カウンセリングを受けるだとかって、だいぶ世間に広まったとはいえ、まだちょっとネガティブな印象を受ける方がいますよね。

 でも、治すのに必要な時もある。薬を飲んで大失敗した時もありましたけど、でも一時期あれを飲まなかったら私自身が死んでいたと思います。私、当時いろんな友達に電話して、暴言とか吐いちゃったりしたから、どんどん友達もいなくなっていったんですよ。それでも地元の友達は、「元々そんなんじゃない」って知っているから、そばに居てくれて助けられました。

――何がきっかけで、体調や精神状態が良くなったのですか。

上原 まずは、大きく環境を変えたことですね。携帯電話の過去のデータは全て消して、芸能関係の方との連絡も絶った。事務所とも離れました。何かしなきゃいけないということを1つもない状態を作って、ゼロから始まる気持ちでいたら、だんだんと……。

 最初は、何もやりたくなかったんです。「やりたいこと何かないの?」って言われることすらウザったい時期もあって、ただボーッとしているだけで一日が終わりました。だけど、だんだん退屈になって1年くらいしたら「じゃあ、どうしよう」ってなった。「何かやりたかった、知りたかったことないかな?」って考えたときに、「私、大学に行きたかったんだ」と。いま思えばやりたいことが浮かび始めた時点で、だいぶ改善してきたんだと思いますね。それで大学に行きました。