大学院に進学して勉強したい
――大学の同級生の多くは20歳くらい年下ですよね。友達はすぐできましたか?
上原 できましたね。偶然にも、ご家族が芸能関係の仕事をしている方がクラスメイトで、しかも隣の席だったんです。まずは、その子が仲良くなってくれて、あと本人は私のことを知らなくてもお母さんが昔ファンだったとかで『写真撮っていいですか』って接してくれる子もいました。
でも、ほとんど人は私のことを知らなかったこともあって、普通の学生として通いました。今は結構老けたんですけど(笑)、その時は本当に年齢もわからなかったみたいで、普通に『友達になろう』みたいな感じでLINEとか聞いてくるんですよ。気軽に男の子が4人とか来て『LINEを教えて』とか。今までそんなことなかったのでびっくりしましたが、「ここで教えなかったら学生に交じれない」「交換するのが文化なのかな」と思いながら溶け込んでいきました。
――学生たちと世代が違うギャップは感じましたか?
上原 私の精神年齢がある意味幼すぎる部分があったから馴染めたのかな(笑)。私はいわゆる一般的な、当たり前に通りそうな道を通ってこなかったから、みんなと同じように初めてやることが多かった。
例えば、20歳に皆さんがなったときに、「じゃあ、みんなで飲みに行こう」みたいなこと。私、そんなふうに飲みに行ったことがなかったので、初めての感じで混じることができました。
――大学ではどんな名前で呼ばれていたのですか?
上原 「さくら」って呼ぶ人もいれば、「さくらさん」って呼ぶ人も。本当にそんなお姉さんって感じの扱いではなかったと思います。
サークルとかは入らなかったです。大学は自分のお金で行きましたし、勉強をしっかりやりました。卒業研究のテーマはフェミニズムの分野です。女性差別についての資料をたくさん集めました。ただ、やりたいことが多すぎてまとまらなかったので、大学院に行ってもっとしっかり研究したいなと思ってます。