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「私は幸せのハードルが低い(笑)」

――モデルは体力がないと続けられませんよね。25年以上ずっとやり続けている秘訣はありますか?

高垣 この仕事が本当に大好きなんですよね。だから朝が早くて眠いなと思うことはありますけど、大変だなと思ったことはないですね。現場に行って今日の朝ごはんはどこのおにぎりかなっていうのがまず楽しみ。撮影の詳細を見て、このスタッフさんはこだわりがすごいから絶対お米もパンも用意してくれるなとか(笑)。もうそれだけで前日から現場に行くのが楽しみになっちゃう。

©文藝春秋

スタッフ ロケバスに乗っている時も「この先のあの店美味しかったんだよな~」って、それだけテンション上がってるよね(笑)。

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高垣 そうかも! この間気が付いたんですけど、私は幸せのハードルが低い(笑)。お気に入りのお店に出会えたら、もうそれだけで1日が良い1日になるんですよ。

「モデルはお洋服だけじゃなく生き方も見せられる」

――年齢を重ねて、仕事の仕方は変わってきましたか?

高垣 モデルはお洋服だけじゃなくて、生き方も見せられるんじゃないかなと思っているんです。きっと読者の皆さんも世の中の女性も、それぞれ悩みや不安を抱えていますよね。だからこれまでの経験を経て、何を思って何を取り入れて生きているのかを日々考えることが大事だなと思うようになりました。

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 それに、女性って30代半ばくらいからしわやシミが増えた、体型変わったって思う時期があって、出産でホルモンバランスが崩れたり骨盤が歪んだりと色んな変化がありますよね。でもそれは当たり前のことだから、「嫌だ」じゃなくて受け入れることと、今の自分をキープする努力のどちらも大切にするようにしています。

 なんとなくでは生きていたくないなって。それが仕事にも表れるだろうなって思っています。

――高垣さんは「ザ・仕事人」なんですね。

スタッフ でも朝のおにぎりだけで幸せになれちゃう(笑)。

高垣 今日も取材室に入ってコーヒーみつけて嬉しくなりました(笑)。コーヒーも大好きなんですよ!

©文藝春秋

 シングルマザーとモデルを両立している高垣の毎日は朝6時起き、深夜1時就寝と忙しい。いったいどうやって日々を過ごしているのだろうか――。

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