コンサバファッションを紹介する、いわゆる“赤文字系雑誌”を代表するファッション誌「JJ」(光文社)が、12月23日発売の2021年2月号をもって月刊発行を終了する。女子大生のキャンパスファッションを牽引し、多くの若い女性が憧れたのが「JJモデル」だ。

 そんな「JJモデル」として活躍し、その後「MORE」(集英社)「CLASSY.」(光文社)「AneCan」(小学館)などを経て、現在は「STORY」(光文社)及び「美的GRAND」(小学館)のカバーモデルを務めるなど、ファッションモデルの第一線で活躍を続けるのが高垣麗子(41)だ。

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 #1では「JJ」時代の撮影舞台裏について語ったが、JJモデル卒業後の高垣の道程は決して平坦ではなかった――。

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離婚ショックから救われた“ある言葉”

――「JJ」を卒業した後、2度の離婚を経験されていますが、そのときは食事がとれなかったこともあったとか?

高垣 1度目の離婚時はショックで食欲は落ちるし眠れないしで、かなり痩せました。自宅にいると一人でいろいろ考えて落ち込んでしまうので、ほとんど毎日事務所に行っていましたね。あまりにも痩せていくから事務所の社長が近くにあるパン屋さんで、一番カロリーの高いジャーマンポテトにマヨネーズがいっぱいかかっているパンを買ってきて「食べなさい」って(笑)。

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――気持ちを切り替えるきっかけは何だったんですか?

高垣 ある時、10年以上の付き合いになるマネジャーが「食べたくなかったら食べなきゃいいし、寝れないんだったら無理して寝なきゃって考えすぎない方がいい。だっていつかは眠くなるしいつかはお腹空くよ」って言ってくれたんです。それでスーッと気が楽になりました。急にお腹がぐーってなったりして(笑)。

 食べて寝るっていう基本ができると思考回路もちゃんと整って、自分にとって大切にしたいことがなんなのか改めて見つめ直すことができました。後は、どんな状況になっても応援してくれる事務所のスタッフや周りの方々の存在は大きかったですね。

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――Twitter で「#夫を捨てたい」というハッシュタグが話題になっていたことがありましたが、そういう気持ちになったことはありましたか? 

高垣 えーー!! 知らなかった! そのハッシュタグは怖いですね……(苦笑)。ただ、我慢して辛い思いをしたまま、自分らしくない生き方をするより、よく話し合って考えて、「自分らしい形」で生きていくっていうのはすごくいい選択だと思います。もちろんそういう選択をするには、それができる環境が必要だという意見もあると思いますが、何よりも後悔しない人生を選択したい。そういう気持ちで出した答えは正しいと思います。