コンサバファッションを紹介する、いわゆる“赤文字系雑誌”を代表するファッション誌「JJ」(光文社)が、12月23日発売の2021年2月号をもって月刊発行を終了する。

 同誌を彩ったのが「JJモデル」だ。賀来千賀子や黒田知永子、設楽りさ子、梅宮アンナ、吉川ひなの、梨花……。彼女らは女子大生のキャンパスファッションを牽引し、多くの若い女性の憧れの的だった。

 そんな「JJモデル」として活躍し、その後「MORE」(集英社)「CLASSY.」(光文社)「AneCan」(小学館)などを経て、現在は「STORY」(光文社)及び「美的GRAND」(小学館)のカバーモデルを務めるなど、ファッションモデルの第一線で活躍を続けるのが高垣麗子(41)だ。

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©文藝春秋

 その日、高垣麗子は「高垣麗子です。よろしくお願いします」とにこやかに挨拶をし、現場入りした。しかし撮影が始まった途端にプロのモデルの顔に変貌し、シャッター音のなかで次々にポーズを変えていく。高垣は笑顔だが、その場には少し緊張感が漂っていた。

 撮影を終え、インタビュー室に入ってきた高垣はまた穏やかな雰囲気に戻っていた。長年ともに歩んできたというスタッフらと談笑している。

プライベートではシングルマザーとして3歳の娘を育てる高垣。これまでに2度の離婚を経験してきた。様々な経験を経て、あの頃のJJモデルは一体どんな女性になっているのだろうか――。

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「まさか『JJ』が!」とショックでした

――JJ休刊についてどう思いましたか?

高垣 休刊のお知らせを聞いたときは、「まさか『JJ』が!」とショックでした。今は「STORY」のカバーモデルをやらせてもらっていますが、編集長や編集者、ライターの皆さんの中には 「JJ」の時からずっと一緒にやってきたスタッフもたくさんいるんです。だから、「JJ」休刊は「STORY」の現場でもすごく大きなニュースでした。濃い時間を一緒に過ごしてきたので……。言葉にできません。