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モデルは洋服をきてポーズするだけじゃダメ

――どこにターニングポイントがあったのでしょうか。

高垣 アパレルブランドとコラボ商品を開発した時でしょうか……。ブランドの方と何度も打ち合わせをして作っていったのですが、服を1着作るためにどれだけたくさんの人が動いていて、時間もお金もかかっているのかを初めて知ったんです。それからは自分のためだけじゃなく、この服を作っている人達のためにも、ちゃんと結果を出さないとだめだよねって、強く思うようになりました。

©文藝春秋

 撮影して誌面になって、それを読者が見て買ってくれて初めて数字として結果が見える。結果を出すことで、クライアントさんもまた一緒にやりたいと思ってくださる。そこにやりがいを感じるようになりました。

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40代からは生き方が表に出てくる

――面白さに気づいたということですね。

高垣 JJ 時代がなかったら、ここまでの思いは育たなかったかもしれません。若い時は見た目が重視されるし、何もしなくても若いだけで綺麗だったりするじゃないですか。でもやっぱり、続けていくにはそれだけじゃダメ。特に30代半ばくらいからは生き方が容姿にも出てくるから、外見だけじゃなく中身も大事にしないといけないんですよね。40代になって改めてそう思います。

©文藝春秋

――長年、カバーモデルを務めてらっしゃいますもんね。

高垣 それはタイミングもよかったのですが……。でも「え、もう26年も経っちゃった!」って感じですよね(笑)。

 この26年間、公私ともに「目の前のことに一生懸命に」向かってきた高垣。なかには「食欲が無くなり、眠れない」といった日々もあったという。#2では、そんな彼女の半生について話を聞いた。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。