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深夜にメロンパン2個……でも体重計はもう捨てちゃった

――食べ盛りの若いときのダイエットはつらいですよね……。

高垣 つらかったです! でもやるからにはと徹底して取り組みました。1日食べたものをノートに書いてカロリー計算をしてウォーキングをして、JJ 編集部へ行くまでの電車ではつま先立ちで、駅の階段は絶対に2段飛ばし。ブラックコーヒーを飲んだ30分後から脂肪が燃えるというのを知ってからは、家を出る30分前にブラックコーヒーを飲んで撮影に向かっていました。でも、結局疲れて風邪をひきやすくなったり、リバウンドしちゃったんですよね。仕事も不規則だったので、夜10時くらいに疲れて甘いものが食べたくなってメロンパン2個食べちゃったりして。それでまた「食べちゃったー……」と落ち込んだり。

©文藝春秋

――過激なダイエットってメンタルにもよくないですよね。

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高垣 無理なダイエットは本当にダメですね。だから数字に囚われないように体重計も捨てました! やっぱり雑誌でどう見えるかが大事なので、ちょっと太っても姿勢に気をつければ太って見えないとか、むくまないようにトマトジュースを意識して飲むようにするとか。そう気が付いてからは楽になりました。いまは育児で座る間がないくらい大変なので、自然と体型はキープできています。やつれて見えないように気を付けないとですけど(苦笑)。

早朝から深夜まで1日100着以上の着替えが当たり前

――印象に残っている撮影はありますか?

高垣 とにかく目まぐるしかったので……あまり記憶がありません(笑)。でも、今でもよく覚えているテーマは「ニット300」。モデル3人で、300着のニットを着るんです。1日で撮るので朝5時集合でロケに行ってからスタジオに入って延々と撮影して、終電に間に合うのかなーという感じ。ひたすら着て脱いでの繰り返しです。

©文藝春秋

――当時の赤文字系雑誌は誌面が写真で埋まっていましたよね。ほとんど見えてないんじゃないかってくらい小さいカットもあったり。

スタッフ あの頃は1日100カットなんて珍しくなかった。だからあの時代を経験しているモデルはすごく着替えが早いよね。