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 松岡修造が真似する「浅田真央の思考法」

 ーーアスリートたちの“ポジティブな思考法”で、松岡さんが最も使う頻度の高い思考法、最もそれを使う場面があれば教えて下さい。 
 
松岡 いろいろなポジティブ思考法を自分に合うやり方に変換し、自分の中に取り入れて日々使っているので、具体的にはあんまり言えないんですけど。

 これはと言えるのは、浅田真央さんの「ありがとう」ですかね。いかなる状況でもどんな相手にでも、真央さんは感謝の言葉を伝えることを忘れないんですよ。そしてその言い方も「ありがとうございまーす」という語尾をやさしく伸ばす感じで真央さん独特の空気感や心地よさがあって。

 

 言われている側も、言っている彼女自身も、その言葉が出た瞬間になにかがポジティブな世界へと切り替わるような感覚がすごくあるんです。自分で「ありがとう」と言っている時に、真央さんのことを思い出して重ね合わせている時もあります。

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松岡修造が取材してみたい人

ーー今回の7人以外で“ポジティブな思考法”について聞きたいと思われている方はいらっしゃいますか。 
 
松岡 菅首相ですかね。 

ーー菅義偉首相ですか。これは予想外でした。 
 
松岡 菅さんは、相当ポジティブな方だと思います。クールといいますか、ハッキリとものを言わないというか、日本人特有ともいえるけどそうとも言えない。形容しがたい独特のリーダーシップだと思います。 

 

 あれだけいろいろと言われる状況をどのようにポジティブに変換して、リーダーとして国を動かしているのだろうかと思います。菅さんのおっしゃっていること、やられていることに賛成・反対は別にして、あの強靭なメンタルは凄いと思います。
 
ーーさすがに「Number」では難しいかもしれませんが、もし「文藝春秋」あたりで菅首相とお話しされる機会があったら? 
 
松岡
 もちろん、させてもらいますよ。 

【続きを読む】「本当はネガティブな性格」“日本一熱い男”・松岡修造、ポジティブへの転換点

写真=鈴木七絵/文藝春秋