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「僕はやりたいことしかやってない。ある意味で卑怯」熱い男・松岡修造が抱える「葛藤」

松岡修造さんインタビュー #3

2021/01/16
note

五輪が延期になり、灰になれなかった

ーー開催されるとなったら、1年も延期されたこともあるわけですから松岡さん史上最大級の応援をすることになりそうですね。 

松岡 僕は東京オリンピックの日本代表選手団公式応援団長に就任させていただいて、松岡修造という人間が灰になっていなくなるくらいの思いで活動していたので、延期になったことで灰になれなかった。そこに対する思いは、すごいものがあります。

  

 ただ、今年行われるのであれば応援の形はだいぶ変わると思っています。勝ち負け以上に、アスリートががんばる姿、みんなが協力する姿。世界中の人々の心がひとつになっていく形ってどんなものだろうと考えてそれを探す、これまでになかったオリンピックになるでしょう。 

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 そこから感じられる力を僕は追い求めたいし、それが今後の僕の生きがいに繋がってくるような漠然とした予感がある。これからの世界が大事にしていくべきものが、東京オリンピック・パラリンピックにはあるはずです。 

写真=鈴木七絵/文藝春秋

「僕はやりたいことしかやってない。ある意味で卑怯」熱い男・松岡修造が抱える「葛藤」

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