1ページ目から読む
2/3ページ目

“リンクコーデ”に現れた「皇嗣家としてのふさわしさ」

 紀子さまは、眞子さまのご結婚について「共感したり意見が違ったりすることもありますが、お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております」と文書で述べられた今年の誕生日に際してのご近影でも、赤坂御用地のカリンの木の前に佇まれていた。

赤坂御用地でカリンの木を眺められる紀子さま 宮内庁提供

 カリンの実については上皇さまが「秋篠宮の誕生日に、皇后がその日庭で採ったよい香りのするカリンの実を持って行って悠仁に見せたところ、悠仁はその重い実を大事に抱えて、行く先々へ持って行く姿がとてもかわいらしく見えました」(2010年の誕生日会見)と述べられたことがあり、上皇ご夫妻と秋篠宮ご夫妻、悠仁さまのご交流を思い起こさせるエピソードでもある。

2020年、秋篠宮さまお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

 私は、紀子さまが皇嗣家としての格を重んじられ、皇嗣妃としてのふさわしい為さりようを心がけられているように拝察している。今年の秋篠宮さまの誕生日に際してのご近影では、ご一家揃っての“リンクコーデ”が注目を集めたが、これもそうしたお心構えの現れの一つなのではないかと思う。

ADVERTISEMENT

 秋篠宮さまのジャケットと紀子さまのお召し物は同系色で、眞子さまと次女・佳子さまはジャケットをブラウン系、トップスやワンピースをワインレッドでお揃いにされている。そして秋篠宮さまと長男・悠仁さまのネクタイは深みのあるパープルだ。ご一家でボルドー系を差し色にされて、デザインや色合いまで、完璧なリンクコーディネートだった。