自分で一歩踏み出すためのセーラーパワー
──セーラームーン世代の中にも、「美少女戦士セーラームーン」を自分の“同志”だと思っている方は多いと思います。そんな方たちに三石さんからエールをお願いします。
三石 夢を追いかけて頑張っている世代、乙女たち、そして夢の途中で壁にぶつかってしまっている方たち、踏みとどまっている方たち、悩んでいる方たちにとって、この映画は、自分で一歩踏み出すために、セーラーパワーを与えてくれるような作品になっていると思います。
90年代のTVアニメシリーズの頃「美少女戦士セーラームーン」に夢中になっていたちびっ子たちの中には、いまちょうど仕事や結婚・出産など人生の分岐点に立っている方もいらっしゃるのかなと思います。
アニメを見てドキドキしたりワクワクしたりしたトキメキの気持ちって、おそらく映像を見たり声を聞いたりすると瞬時によみがえってくると思うんですね。ですから、ぜひ映画を観て、そのトキメキを思い出していただきたいですね。背中をトン、と押してくれるようなエネルギーをもらえるんじゃないかと思いますので、ぜひ映画館でセーラーパワーを受け取ってほしいです。
──年末の『全「美少女戦士セーラームーン」アニメ大投票』という番組で、人気キャラクター1位は「セーラーウラヌス」でした。三石琴乃さん個人として憧れのセーラー戦士がいたら教えてください。
三石 やっぱり「セーラームーン」ですね。「セーラーウラヌス」はもちろんステキですが、今も昔も私の一番のあこがれはセーラームーンです(笑)。
でも「三石琴乃=月野うさぎ」というわけでもないんですよ。今回の劇場版でのまもちゃんとのシーンのなかでも、すごく客観的に「うさぎ、恋愛スキル上がったな」と感じる場面がたくさんありました。どんなシーンかって? それは実際に劇場で観てください(笑)!
(取材・構成:相澤洋美、撮影:文藝春秋/杉山秀樹)