皇室にも様々な形で悪影響を及ぼしているコロナ
コロナの感染拡大で宮内庁は、1月12日に予定されていた学界の第一人者の講義を聞く「講書始の儀」と、15日に予定されていた「歌会始の儀」を延期した。新年恒例のこの2つの儀式が延期となったのは、1953年1月4日に昭和天皇の弟・秩父宮が逝去したことに伴い2月に延期されて以来のこと。コロナ禍は皇室にも、様々な形で悪影響を及ぼしているといえる。
「天皇・皇后両陛下は元日、新年に当たって文書で発表されるのが恒例となっていた『ご感想』を、ビデオメッセージの形で発表されました。その内容は、2011年3月16日に当時天皇だった上皇陛下が東日本大震災の被災者に寄り添ったビデオメッセージと同様に、コロナ禍に苦しむ国民に寄り添ったものでした。また、この中で雅子皇后陛下も『この1年、多くの方が本当に大変な思いをされてきたことと思います。今年が、皆様にとって少しでも穏やかな年となるよう心からお祈りいたします』と国民に呼びかけられました。天皇・皇后両陛下のお二方でメッセージを発するというのが“令和流”ということなのでしょう」(同前)
今年9月末までが菅首相の任期、次期首相候補は?
愛子さまは今年、20歳となられる。学業優先ではあるものの、成年皇族として公務も務めなければならないお立場だ。政府関係者が話を継ぐ。
「菅首相の任期は今年9月末までです。コロナ対応の失敗で水面下では『ポスト菅』の動きも出てきています。安倍氏の再登板を推す声も自民党内にはあるようですが、『桜を見る会』の前夜祭の費用を巡る政治資金規正法違反罪で公設第1秘書(辞職)が昨年暮れに略式起訴されたことで、国会での虚偽答弁が問題視されている。
そのうえ、安倍内閣で農水相を務めた吉川貴盛衆院議員(辞職)が1月15日に収賄罪で在宅起訴されたことで、任命責任を問う声も上がっており、年内の再登板には無理があるとの見方が優勢です。本命は昨年の総裁選で2位につけた岸田文雄元外相です。ほかに意欲的なのは西村康稔経済再生担当相、茂木敏充外相、河野行政改革担当相らです。
総裁選では安倍前首相にハシゴを外された形にはなりましたが、安倍後継を自任してきた岸田氏や安倍氏に近い茂木氏、安倍氏と同じ細田派の西村氏も女性天皇には二の足を踏むとみられています。