1ページ目から読む
2/3ページ目

 注目すべきはこの方は首相就任の翌日に菅氏と朝食を共にしていたと「首相動静」で報じられていたこと。つまり菅首相も三浦氏の考えを共有している可能性が高い。

 なんとしても五輪を開催して「感動」の余波で政権の支持率をアップ。世論が半信半疑のなか政権が五輪をどうしてもやりたい理由が見えてきた。アスリートに寄り添う発言が聞こえてこないのも納得だ。

 政治利用の話になんだか気分転換をしたくなった。こんなときは森喜朗先生の漫談に限る。

ADVERTISEMENT

絶好調なのは「森漫談」だけか ©文藝春秋

「私の立場では、今年難しいとは口が裂けても言えない」

森喜朗会長 世論に嘆き「私の悪口ばかり。菅さん以上。森内閣もこんなに酷くなかった」』(デイリースポーツ1月12日)

 待ってました森漫談!

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の年頭挨拶と講演会から。

「うちの家内がスマホばかりみているんですが、私の悪口ばかりだったそうです。『森は何を考えているのか、バカじゃないか』と。菅さん以上に悪口ばかり。こんなのは長い人生で初めて。森内閣でもこんなに酷くなかった」

 菅さん以上に悪口が多いという余計な一言が年明け早々に炸裂。

 それだけじゃない。「森内閣でもこんなに酷くなかった」。これに対し日刊スポーツのコラム「政界地獄耳」(1月16日)は、

《それはそうだ。森内閣でITインフラを整えたので、当時はネットで国民の声があふれることはなかった。》

©iStock.com

 ああ、やめてあげて。

 たしかに森内閣のときにSNSがあったらどれだけ炎上していたのだろう。どなたか専門家にシミュレーションしてほしい。

 さらに森漫談は続く。

「私の立場では、今年難しいとは口が裂けても言えない。言えば、夕方のニュースから明日の朝刊に、“弱気”“難色”って出るだろう。それが世界中に広まる」(デイリースポーツ1月12日)

 もうそれ「難しい」と思ってるということですよね。森漫談は本音もポロリだからたまらない。