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AREAはブレイクのきっかけとして無くてはならないハコだった

「AREAで切磋琢磨して、徐々にステップアップしていくのが出世コースなんです。まずはAREAのような300~400人くらいの箱でワンマンを成功させる。それからZeppやO-EAST、O-WEST、中野サンプラザ、あと最近は東京国際フォーラム、それで代々木体育館いって武道館、みたいな。だから、AREAはバンドがブレイクするジャンプボードとして無くてはならないハコだったと思います」(飯田さん)

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 V系はブームを超えて定番ジャンルとなり、今後も簡単に廃れることはなさそうだ。しかし、彼らが活動する聖地が無くなってしまうと、やがて衰退してしまうことは否めない。

「AREAの代わりとなるハコを作って欲しいですね。場所さえあれば、いいバンドが出てくるし、またブームになるかもしれない。V系は海外にもファンが増えているので、そこからまた火が点くかもしれません」(飯田さん)

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「V系」は、バンドもバンギャもライブハウスも含めた日本独自の文化。国を挙げて守っていくべきなのかもしれない。