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また、外出する機会が大幅に減ってしまったストレスによって、日常生活にも影響が出ているという。
「これは在宅ワークあるあるだと思うんですけど、お酒を飲んでストレス発散するようになりました。350mlのチューハイを1本だけなので、たくさん飲む人にとっては大したことない量だと思うんですけど、昔はほとんど飲まなかったので個人的には大きな変化ですね。その私が毎日飲んでいるくらいだから、お酒好きな人の酒量はもっと増えてるんじゃないでしょうか」
また、ずっとワンルームで過ごしている閉塞感から抜け出すために、1日2時間ほど散歩に出るようになったという橋本さん。一気に変わってしまった環境に順応する方法を模索しているようだ。
友人とのオンライン通話が心の支えに
4月に入ると「緊急事態宣言」が発出され、状況は改善するどころか、さらに緊迫感が増してしまった。そして、それまで様子見をしていた企業も、続々と在宅ワークに切り替えるように。
「その頃、私と同じように『在宅ワークで仕事に集中できない』と悩んでいる友人がいたので、オンラインでつないだまま一緒に作業をすることにしたんです。日中は黙々と仕事をしたり、昼寝をしていたら起こしてあげたり、ときどきおしゃべりをしたり、リアルでは会えないけど、心は救われましたね。ただ、コロナの影響で通常よりも仕事の量が減っていた状況も相まって実現した対処法だと思います」
仕事のオンオフの切り替えは完璧とはいかないが、自分以外の誰かと作業をすることで精神的には安定したという。