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在宅ワークで気づいた“出社疲れ”
現在彼女は、週に1日だけ出社し、それ以外は在宅で勤務している。精神的に塞ぎこむ日もあるが、体力の面ではメリットも感じているという。
「週5日出社していた頃は、毎日残業して、夜はお風呂に入れず寝落ちしていました。ドリンク剤がないと乗り切れない日も多かったし、疲れすぎて吐き気がしていた時期もあって……。それでも、今までは“会社は行くもの”だったので出社していました。でも今は睡眠時間も確保できるようになったので、以前よりも体調はいいです。体力的な意味では、かなり無理をしていた自分に気づきました」
在宅ワークを経験したことで、オフィスに通勤するという “出社疲れ”を感じなくなったそう。「これで家でもバリバリ仕事ができたらいいんですけどね……」と、橋本さん。あちらを立てればこちらが立たず、といったところだろうか。
「それと、女性特有のメリットですが、生理痛が重い日は『在宅でよかった』と感じます。生理痛を抱えて通勤する負担もないし、ツラいときは気兼ねなく休憩できるので助かってます。在宅に切り替わった女性のなかにも、同じように感じている人は多いかもしれませんね」
橋本さんの会社では、今後も在宅ワークを維持する方針だという。
「もう、以前のように出社することはなくなるような気がします。2日出社で3日在宅ワークが理想なんですけど、さすがにワガママすぎますよね……。今後も在宅ワークが続きそうなので、そろそろ家具を新調しようかな、と思ってます」
新型コロナによって急速に進んだ働き方改革。そのひずみが、多くの人々にとって最適なカタチで解消される日は来るのだろうか。