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2021/02/13

 こうしてみると、2010年以降の『仮面ライダー』シリーズでは、主演した俳優よりも2号・3号ライダーで助演した俳優のブレイク率のほうが高いように感じます。

 筆者は以前、近年の『仮面ライダー』シリーズのチーフプロデューサーを務める方々からお話を聞く機会があり、その際にキャスティングのこだわりについて伺ったことがあります。

 その年の『仮面ライダー』がどういったテーマの作品かや、チーフプロデューサーが求めている俳優像によって選考基準は変わるそうですが、主役の仮面ライダーに抜擢されるのは、さわやかで安心感のある笑顔の俳優が選ばれる傾向があるとのこと。

 一方、2号・3号ライダーは、登場初期は敵か味方かわからず、実際に主役ライダーと敵対することもあります。また、大きな秘密を抱えていたりする設定が与えられることも多いんです。そのため、笑顔に“含み”があるようなクールでミステリアスなタイプが抜擢されやすいとのことでした。

吉沢亮がさらなるブレイクのレールを作るか

『仮面ライダービルド』で赤楚衛二さんが演じたのは愛すべき熱血バカな役どころでしたので、必ずしも当てはまるわけではないようですが、さわやかな笑顔の主役ライダーとキャラ被りしないようにすると、おのずと“妖しさ”でも魅了できる俳優が選ばれやすいんでしょう。

 そして、2号・3号ライダーの少々クセのある演技が、特撮作品以外の映画やドラマにも通用する振り幅の広さとして、アピールになっているのではないでしょうか。

大河ドラマ「青天を衝け」は2月14日からスタート。公式Twitterより

 

 吉沢亮さんはとうとう国民的ドラマとも言える大河ドラマに主演を果たすわけですが、その『青天を衝け』が大ヒットともなれば、一層2号・3号ライダー出身俳優への注目度は高まるはず。2号・3号ライダーからまた次々とブレイク俳優が生まれていきそうです。

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